※収納術は使用上の注意をよく読んでお使いください

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これから収納術に書いて書いていくが、これは使う前に必ず「使用上の注意」を読んでいただきたい。

収納術の使用上の注意
  • 収納術を使う前に、可能な限り不要なものは処分すること。
  • 一時整理(普段使うもの)と、長期保管(使う頻度が低い、あるいは使う可能性が低いもの)を分けて、どこに収納するかを決めておくこと。

こから本文である。

収納する際、家中にあるすべてのものに対してシンデレラフィットな収納スペースがあればよいが、余程の大豪邸ではない限り、それは難しい。というより、モノを探したり取りに行ったりする手間や体力も必要なので、大豪邸に加えて「身の回りを世話してくれる家政婦さん」などがいない限り、使うのが難しいと言えるだろう。

もしかしたら、その辺は将来的にロボットなどが解決してくれることになるかもしれないが。スマホにワードを入力して検索すれば答えが見つかるように、検索すればモノが自動的に手元にやってくる時代…技術的にはそんなに難しくなさそうだが、いつかそんな時代は来るのだろうか?

とはいえ、時代はまだ2000年代の初期である。
そんな便利な時代の到来は夢想するだけにして、現実的な収納法を考えてみたい。

デッドスペースを使えるスペースに変身させる

手を伸ばせば、欲しいものがそこにある、そして扉を閉めさえすればお部屋もキレイ…という収納が理想だと考えている。

例えば、壁一面に収納庫があれば便利だろう。とはいえ、壁一面を収納庫にするのは難しいし、そのような収納があったとしても、使いこなせなければ意味がない。
また、流行りのウォークイン/ファミリークローゼットや押入、普通のクローゼットでも、すべての空間を無駄なく使うのはちょっとしたテクニックがいる。

使いこなせない場所をデッドスペース(死角)という。このデッドスペース、なぜ生まれてくるのかというと、

  • 使いにくい場所にあるので使わない
  • きちんと整理されていないためので使いにくい

という理由からだろう。

ということは逆に、使いやすい場所にあり、きちんと整理されていたら使える収納スペースになるということになる。
「場所」については、収納されているものを使用する場所の近く、ということになるが、すでに収納スペースが設けられている場合、今更移動させるのは難しい。
なので、とりあえず「きちんと整理する」ことに取り組んでみる

深さ(奥行き)を利用する

モノの収納は「パッと見てどこに何があるか一目瞭然でわかる」ことがベスト。一枚の絵のような形だったら、パッと見るのも簡単だろう。

けれど、実際には私たちの住んでいる場所は「三次元の世界」であるため、縦、横のほかに「奥行(深さ)」というものがある

奥の方にあるものは取り出しにくいため、「あまり使わないもの」を入れるのが鉄則。だが、「あまり使わないもの」と「置いてあることを忘れる」というのは別だ。奥のほうに収納しているものは、何年間も存在を忘れ去られてしまうこともある。

奥行×低いスペースには

奥行があっても、簡単に手が届く低い場所なら解決策はある。

衣装ケースor引き出し式ボックスを使う

収納スペースの大きさを測り、なるべく収納スペースいっぱいに収まるくらいの、引き出せるボックスを使う。これだと奥の方に収納したものも、引き出しを引くことで簡単に取り出せるので、日常的に使うものも収納できる。

大きなものを収納する

細々したものをたくさん奥の方に詰め込むと、本当に「どこに何があるのか」分からなくなる。
そこで、できれば大きいものを収納する。例えば、大きな季節家電などは、収納スペースを覗いたときにパッと目につく。小さいが日ごろ使わないものは、まとめて箱に入れて「クリスマスグッズ」などと書いておく。
シーズングッズは、できれば「春に使うもの」「冬に使うもの」など、季節ごとにまとめて収納しておくとよい。その季節が来た時に、使いやすい場所に一気に移動しやすいからだ。

奥行深い×高さ低いスペースには

例えば押入れの上段の奥などの「高さ」と「奥行」がセットになったスペースは、最も収納が難しい。また、取り出すのも苦労することがあるので、あまり重いものも収納できない。さらに、最も困るのは「パッと見ることができない」ため、何を収納していたか忘れることだ。

おすすめは来客用の寝具一式だが、我が家のようにそもそも来客用の寝具を持っていないこともある。
そこで、「あまり重くない」ものを、箱に入れてラベルをつけて収納する、というのが落としどころだろう。最深部には、年1回ではなく数年に一度使うものや、思い出の品などを箱に入れて収納することになるだろう。

だが、いざこれらを取り出したくなった時にどうするか。私の場合は、長い紐をつけてそれを引っ張れば取り出せるようにした。加速がつくと危ないため、普通の段ボールに入れている。

高さを利用する

高い場所もデッドスペースになりやすい。
クローゼットなどはハンガーパイプがあるが、主に洋服専用となっていることもある。また、ちょっとした死角に何かを置くときも、上の方のスペースは無駄になりがち。
だが、普通の家であれば天井までの「高さ」は確保されているはずなので、せっかくならここも大いに利用したい。

棚を作る

DIYの知識がなくても、簡単に好みの大きさの棚を作れるキットが販売されている。棚に収納できるものは、棚を作ってみてもよい。

袋に入れる

収納したいもの(あまり重くないものがよい)を袋(布袋、紙袋、ビニール製の袋、なんでもよい)に入れる。その袋を、ハンガーラックや突っ張り棒などにひっかける。突っ張りネットであれば、家中どこにでもひっかけるスペースを作れるので「見せる収納」にも向いている。
フックでひっかけることができるものであれば、袋に入れなくても紐をつければよい(掃除用具、懐中電灯など)、センスのある人であれば、例えば「部屋のイメージに合った布」などで統一すれば、「雑貨屋さん風」にすることもできる。

すべてのものに収納する場所を決めておく

所持品の中には「特に置き場所を決めていない」ものもあるかもしれないが、これは部屋が散らかったり、急な来客等で慌てて適当に片づけて、モノが行方不明になったりする原因になりがち。
家じゅうのすべてのモノの「収納場所」を必ず決めておくことも必須だ。
片づける時、今回はこの辺、次はこの辺などと、その都度変えず、収納場所にはそのモノがゆっくり休める場所を作ってあげる。いわば住処、住所といったところだ。
これは、巷の収納術で必ず言われていることで、収納界(?)では当たり前の常識だが、それをするだけで片づけはぐんと楽になる。

ラベルをつけよう

隠す収納にすると、箱だけ見たらどこに何が入っているかわからなくなることがある。これは、ムダなストックやがらくたを増やす原因にもなる。
そこで、箱に必ずラベル等をつけること。できれば「雑貨」などざっくりした感じではなく、「ドライバー、蚊取り線香」など、品物を具体的に書いておくほうがよい。
といっても、見た目があまり美しくないため、ラベルには「ZAKKA」「ザッカ(カタカナ、意外とかわいい)」などとおしゃれに書いて、収納したものはリスト化し、箱の近くにでも置いておく方法でもよい。中身「一目瞭然」でわかるうえ、使ったものを再びしまうときにも、同じ場所に収納できるのでわかりやすい。