捨てられない断捨離! 「いるもの」を決めるために

捨てる
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断捨離をする中で気づいたのは、家の中には「いるもの」と「いらないもの」しかない、ということだ。
いらないものを捨てれば即ち断捨離の完成だが、その区分がむずかしいから悩むところだ。

いらないものの区分は難しい。
「いらないかもしれないけど、いるかもしれないもの」をすべて「いるもの」に分類して、なかなか片付かなくなる。

ここでは「いるもの」を決めるための視点を考えてみた。

  1. 必要最低限のもの
    1. 必要なものだけで暮らす~ホテルライフを目指す
    2. ものを厳選する
  2. 意味があるもの
    1. ミニマリストの嗜好に学ぶ「必要なもの」
    2. 意味のあるものを持つ
  3. 買い直す
    1. 無人島にもっていかないもの
    2. 残っているものに意識を向ける
  4. 食器の断捨離
    1. 食器が捨てにくい理由を言語化する
    2. 「捨てる/残す」ではなく「役割を与える/外す」
      1. まずやること
    3. 「用途別に1ジャンルずつ見直す」(一気にやらない)
      1. 例:カップ30個の場合
    4. 「気に入っていない高級食器」の扱い方(ここが核心)
      1. 選択肢は3つ
    5. 「あまり使わない別置き食器」の判断基準
    6. 「理想の食器棚」を先に作る(妄想でOK)
    7. 食器は「暮らしの道具」
  5. 贈答品の高級食器の断捨離
    1. ② 発想を180度変える:「使うために持つ」をやめる
    2. 金縁・電子レンジ不可の食器は「卒業候補」
      1. 残し方のルール
  6. ⑤ 誰もいらない問題:それでも行き場はある
    1. 現実的な行き先(優先順)
    2. 新品カトラリーの扱い方(ここも詰まりやすい)
      1. おすすめ戦略
    3. 先に「理想棚」を完成させてしまう(重要)
    4. 一言でまとめると
  7. 理想の食器棚を作るには
    1. ① まずは「暮らしの前提」を置く
    2. ② 食器の「ジャンル」を最小単位に分ける
    3. ③ 迷わないための「基準枚数」
    4. ④ 形のイメージ(写真を見なくてOK)和寄り・無印系の場合:
      1. ⑤ 色のおすすめ組み合わせ
    5. ⑥ 素材の目安
    6. ⑦ 「理想棚チェックシート」

必要最低限のもの

必要なものだけで暮らす~ホテルライフを目指す

ホテルの部屋では、どうしてこんなにシンプルに快適に過ごせるのだろうと思う。
それは、プロが整えたインテリアのおかげ、だけでなく、今の自分にとって必要最低限のものしか部屋に置いていないからだと思う。
とても広いホテルルームであれば、ものを置く場所はいくらでもあるかもしれないが、例えば2泊3日程度の宿泊であれば、沢山の物を持ち込まないだろう。

いや、むしろ不必要なものすらある。
引き出しを開けるとなぜかどこのホテルでも入っている宗教関係の本だとか、使わないアメニティだとか。

それらを部屋から追い出すことができたら、本当の意味で、自分に必要なものだけが残る。

ドラマなどで見る江戸時代の人たちの暮らしなども、そう。
家は決して広くはないが、足の踏み場もないわけではない。
当時の日本のライフスタイルは、「一つの部屋でリビング、ダイニングルーム、客間、寝室」という機能を持たせていたため「足の踏み場もない状態」だと、寝ることすらできない。
物自体もそんなに多くはなかっただろう。

ホテルや江戸時代の日との暮らしには、「今必要なものだけ」がある。
逆に考えると、「不要なものを置くスペース」がない。

不要なものが多ければ多いほど、部屋は乱雑になっていく。

ものを厳選する

要するに、家の中にものが多い理由は、「モノを簡単に手に入れられるから」、そして「収納場所があるから」だろう。

もちろん、「今すぐには必要ないが、明後日は必要」だったり、「数ヶ月後には必要」「年に1回は必ず必要」なものもある。
けれど、「ここ数年全く使っていないもの」とか、一つの用途のために複数用意しているものなどもある。
買ったきり数回しか使っていない健康器具や、流行おくれの服。
また、確かに必要ではあるが、本来幾つもいらないはずのもの…例えば、ハサミが家の中に5本も6本もあるとか、予備を含めても明らかに多すぎるタオルの量とか、要するに「総数」が多いもの。

まずは、とりあえず生活に「必要な最低限」のものを厳選してみる

例えば、アメリカの西部開拓時代を思い浮かべ、馬車に積み込んでいくなら何を持っていくかを考えてみる。
少なくとも「ハサミを6本」はいらない。
ハサミは1本あればよいのだ。
予備がいる? 壊れたら? なくしたら?
どうしてもという場合は、2本くらいはあってもよいが、6本はいらないだろう。

その1本(2本)のはさみを持っていくなら、切れ味の悪いサビかけたものではなく、ちゃんと使えるものを「厳選」するはず
西部開拓時代ならともかく、実際は現代日本にいるのだし、ハサミが壊れたらすぐに買いに行ける。

家の中に置くものは「厳選された」ものだけでよい。

意味があるもの

ミニマリストの嗜好に学ぶ「必要なもの」

所持品を究極に減らした人たちを称して「ミニマリスト」と呼ぶ。
彼らの所持品はほんとうに少なく、総数で100アイテムも持たない人もいる。
ベッドの代わりにヨガマットと寝袋、服は年間で10着程度、そして所持品の色は無彩色…

物全体の数が少ないので管理は楽だろうし、見た目もすっきりしている。
もちろん、少ない所持品だけで生活するために、徹底して持ち物にこだわりぬいている。

断捨離をするにあたり、ミニマリストの考え方はずいぶん参考になる
だが、取り入れたいのはミニマリストの「考え方」だけで、ミニマリズムについては自分が求めているものは少し違う。
要らない、使わないとわかっていても、大切なもの、捨てられないものは側に置いておきたい。
例えば、愛犬のものは、子犬時代の服から動物病院の領収書(ワンコの写真入り)まで捨てたくない。

ミニマリストの考え方で参考になったこと、それは「必要最低限のもの」をもつこと、必要とは「自分にとって意味のあるもの」だということだ。

意味のあるものを持つ

モノは所有する意味があれば「必要なもの」になる。

他人から見ると「子犬時代のトリミングの領収書」のように、今後の人生でまったく役にも立たなければ、見て楽しいものでもないものであっても、私にとっては「愛犬の子犬時代を思い出させる大切なもの」である。

その意味付けは本当に人それぞれなので、「こういったモノは必要ない」と定義づけることは誰にもできない。
自分にとっての「いるもの」と「いらないもの」を一つ一つ考える長い旅、それが私にとっての断捨離だ
考えてみた結果、「よく考えたらどうでもよいことだった」ということであれば、それは「必要ないもの」として考える。

買い直す

無人島にもっていかないもの

もしも今、何も持たない状態でこれから新生活を始めるとして、何を購入するか、を考えてみる。
流行遅れな高価な服、今のライフスタイルに合わない食器、好みが変わってしまった雑貨…などを、今お金を出して買おうとは思わない。
そう考えれば「いらないもの」は自ずと見えてくる。
所持品の中には、「今から無人島に行くとして持っていくものリスト500」にも入らないようなものが非常に多いのだ。

わざわざ今買い直そうと思わないもの。
無人島にもっていかないようなもの。

これは今の自分が「いらない」ものだ。

とはいえ、現実には昨日までの生活を全て捨てて、新生活を始めるわけではない。
引越をする場合も、すべて捨ててすべて買い直すわけではない。
むしろ、荷造りが間に合わなくて、ゴミまで引っ越し先に運んでしまうこともある(執筆者実話)。

だから、「いらないもの」はなかなか処分しにくいが、少なくとも今後買い物をするときに無人島を思い浮かべてみると、ちょっとだけでも「いるか、いらないか」を考えるヒントにはなる

残っているものに意識を向ける

mionaが断捨離を初めて、早10数年くらい経っている。
(数年かけてもまだ終わる気配を見せないことの理由の一つは、途中で自分以外のものまで整理しなくてはいけなくなってしまったからだが)

断捨離はまだまだ道の途中、未知で途中。
捨てる決心がつかず、なかなか物を捨てられない性分だったが、さすがに「手放す」というのが一種の快感になってきた。

けれど、断捨離は「捨てる」ことがメインではない
捨てるときは捨ているものに意識が向っているが、捨ててしまえば、残っているものに意識を向けるようになる
捨てたら後悔するかな、などと逡巡したりもしたけれど、実際は捨てたもののことをくよくよ思い出す、などということはほぼない。
むしろ、残ったもの、そしてこれから自分の生活圏内に迎え入れるものがとても大切に思える

多分、それが断捨離の本当の目的なのだと、ようやく朧げに見えてきた。
断捨離とは意外にも奥深い。

食器の断捨離

食器は、洋服や本よりもずっと手放しにくい分野なので、詰まるのは自然なことです。以下は、「無理に捨てる」ではなく、納得して減らすためのやり方です。

食器が捨てにくい理由を言語化する

  • 自分で選んだものではない(=愛着が育っていない)
  • 高級・贈答品で「価値」を感じている
  • 割れない・傷まないため「いつか使える気がする」
  • 環境・もったいなさへの配慮

つまり「役に立っていない」のではなく「役に立つ可能性を否定できない」から捨てられない。

「捨てる/残す」ではなく「役割を与える/外す」

食器は役割を持っているものだけが棚に残るという基準に変えると、罪悪感が激減します。

まずやること

「これからの暮らしに必要な役割」を決めます。

例:

  • 毎日の食事用(朝・昼・夜)
  • 一人分をきれいに盛れる
  • 来客2人まで対応
  • 電子レンジ・食洗機OK
  • 気分が上がる

この条件を満たすものだけが「現役」。高級かどうか、もらい物かどうかは関係ありません。


「用途別に1ジャンルずつ見直す」(一気にやらない)

食器全体を見てしまうと、感情が追いつきません。

おすすめ順

カップ・マグ → 小皿・取り皿 → 中皿(肉じゃが問題ゾーン) 大皿 → カトラリー

    例:カップ30個の場合

    • 「日常で使いたいのは何個か?」 → たいてい 2〜4個
    • 「来客用に必要?」 → よくて +2個

    残す数を先に決めてから選ぶ、これが重要です。

    「気に入っていない高級食器」の扱い方(ここが核心)

    使われずにしまわれ続ける= 食器としての役割を果たしていない。これは「もったいない」状態です。

    選択肢は3つ

    1. 日常使いに降格させる
      • 高級=来客用、という思い込みを外す
      • 割れても「役目を果たした」と考える
    2. 誰かの暮らしに移す
      • メルカリが難しければ、実家、子ども世代、料理好きな知人、「使ってくれそうな人」に限定すると気持ちが楽
    3. 役目を終えたものとして手放す
      • 「ありがとう」と声に出す(本当に効果あります)
      • 写真を撮ってから処分もおすすめ

    使われないまま保管されるより、循環に出すほうが環境負荷は低い場合も多いです。


      「あまり使わない別置き食器」の判断基準

      ここは明確にしましょう。

      1年間、意識しても使わなかったもの→ 今後も使わない。「いつか」は、たいてい来ません。

      おすすめなのは、

      1. 箱に入れて
      2. 期限を決める(半年〜1年)
      3. 期限が来たら 開けずに判断

      迷ったら → 手放す

      「理想の食器棚」を先に作る(妄想でOK)

      実際に揃わなくてもいいので、どんな色?、何系?、何枚ずつ?、食卓に並んだとき、どんな気分?を紙に書いてみます。
      これをすると「今あるから使う」→「使いたいから置く」に軸が移ります。

      食器は「暮らしの道具」

      すべて自分好みの食器だけを揃え、食器棚をシンプルにする暮らし。
      これは、贅沢ではなく、成熟した選択です。
      過去の自分や、贈ってくれた人への感謝と、これからの自分の暮らしは、両立していい。

      贈答品の高級食器の断捨離

      今、残っているのは:

      • 高級・贈答・新品
      • 使いにくい(電子レンジ不可、金縁)
      • 数が多く、セット単位
      • 自分の美意識(和・無印)とはズレている

      つまりこれは
      **「未使用の価値ストック」**であって、
      「暮らしの道具」ではないのです。

      👉 だから棚が“歪む”。


      ② 発想を180度変える:「使うために持つ」をやめる

      高級食器・新品カトラリーは「自分が使う前提」で考えると詰みます。代わりにこう定義します:これは「使う道具」ではなく「必要な人に渡すためのストック」。この定義変更だけで、選択肢が増えます。

      金縁・電子レンジ不可の食器は「卒業候補」

      和寄り・無印系の暮らしに金縁の電子レンジ不可カップは構造的に合いません。

      これは、思い出 → 写真や記憶で保存、物 → 暮らしに合わなければ役目終了でOKです。

      儀式として、1脚だけ残す(記念)、残りは「まとめて」手放す。
      ※1つずつ考えないのがコツ

      カップ5脚セットは、日常用:2〜3脚、来客用:2脚 → 合計5脚で十分。それ以上は「保管負債」。

      残し方のルール

      • 電子レンジOK
      • 毎日使ってストレスがない
      • 見た目が「好き」

      👉 セットは崩してOKです。

      ⑤ 誰もいらない問題:それでも行き場はある

      「周囲がいらない」のは普通です。
      食器は個人の好みが強すぎるから。

      現実的な行き先(優先順)

      1. リサイクルショップ
        • 高級・未使用は十分対象
        • 「売れなくても引き取ってもらえたらOK」という気持ちで
      2. 地域の資源循環・陶磁器回収
        • 環境配慮派のあなたには一番納得感がある場合も
      3. メルカリは「セットごと・一括」
        • 1脚ずつは×
        • 「来客用まとめ売り」で割り切る

      👉 売ることより
      棚を取り戻すことが目的です。


      新品カトラリーの扱い方(ここも詰まりやすい)

      一生分、使い切れますか? たぶんNOですよね。

      おすすめ戦略

      • 日常用:1セット、予備:1セット、来客用:1セット
      • それ以上は「余剰資産」。

      カトラリーは、災害備蓄として1箱、残りはまとめて手放すでOKです。

      先に「理想棚」を完成させてしまう(重要)

      これは勇気がいりますが、効果絶大です。

      1. 無印・和寄りの本当に使いたい食器を先に少数買う
      2. それを棚に並べる
      3. 残ったスペース分だけ残す

      「空間が基準」になると、迷いが消えます。


      一言でまとめると

      高級食器を手放すことは贅沢でも、罰当たりでもなく暮らしの精度を上げる作業です。

      とても良いスタート地点です。
      ここを丁寧にやると、その後の断捨離が一気に楽になります。

      「センス良くしよう」としなくて大丈夫。
      “自分がラクで機嫌よく使えるか”だけを軸にします。

      理想の食器棚を作るには

      ① まずは「暮らしの前提」を置く

      以下は多くの方に当てはまり、かつ和寄り・無印系と相性の良い前提です。

      • 1人〜2人分が基本
      • 電子レンジOK
      • 食洗機OK(もし使うなら)
      • 重すぎない
      • 柄はほぼなし or ごく控えめ
      • 色は3色まで

      まずは、白 / 生成り / グレー(または淡いベージュ)
      この3色だけで考えます。

      ② 食器の「ジャンル」を最小単位に分ける

      迷う人ほど、ジャンルが多すぎます。まずはこの7種類だけ考えます。

      1. ご飯茶碗
      2. 汁椀
      3. 小皿
      4. 中皿
      5. 大皿
      6. 深めの鉢
      7. カップ(マグ or フリーカップ)

      ③ 迷わないための「基準枚数」

      和寄り・シンプル派にちょうどいい現実的な数です。

      • ① ご飯茶碗:2客(夫婦)+予備1 = 3
      • ② 汁椀:2客+予備1 = 3
      • ③ 小皿(取り皿・副菜)4枚
      • ④ 中皿(肉じゃが・主菜用)4枚
      • ⑤ 大皿(炒め物・煮物まとめ盛り)2枚
      • ⑥ 深鉢(丼・麺・煮物)2〜3個
      • ⑦ カップ 計4(自分用お気に入り 1、夫用 1、来客用 2)

      合計しても 25〜30点程度 です。これが「標準サイズの理想棚」。


      ④ 形のイメージ(写真を見なくてOK)和寄り・無印系の場合:

      • まっすぐな縁
      • 反りすぎない
      • 高台が低め
      • 厚みは中程度

      装飾より「線のきれいさ」。

      ⑤ 色のおすすめ組み合わせ

      失敗しにくい組み合わせ:

      • メイン:白・生成り
      • サブ:薄いグレー
      • アクセント:1ジャンルだけ薄い茶

      すべて同色でなくてOK。ジャンルごとに色を固定すると整います。

      例)小皿=白、中皿=生成り、深鉢=薄グレー

      ⑥ 素材の目安

      • 陶器 or 半磁器、マット寄り、できれば日本製

      金縁・強い光沢・派手柄は外します。

      ⑦ 「理想棚チェックシート」

      ○ 電子レンジOK
      ○ 食洗機OK
      ○ 重くない
      ○ 毎日使いたい
      ○ 見ていて落ち着く

      4つ以上○なら残す候補