もったいないおばけに取りつかれた人のための手放す方法3選

断捨離の時間
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もったいないおばけに憑りつかれたら最後、とにかく捨てられない。
クリップ1個でも、サランラップの芯でも、捨てる時には一瞬、心がチクリと痛む。
仕方ない…きっと、前世でおばけと自分との間に何かあったのだろう。

君の名は「もったいないおばけ」、現世で巡り合いたくない相手、しかし前世は前世。

ここではもったいないおばけに取りつかれた人のための手放す方法3選をまとめてみたが、おばけとは無縁の人には恐らく何の役にも立たない内容である。

1-捨てる神あれば拾う神あり! 売ってみる

メルカリに出品する

所持品の中で「割と状態はよいが、自分が使わないもの」が結構ある。
そんなものがあれば、とりあえずメルカリに出してみる。

「今の自分のファッションテーマに合わない服」や、「引き出物やお中元などでもらった趣味ではないブランド食器」は出品しやすい。
しかし、値段が付くようなブランド品やおしゃれな服はほとんど所有おらず、内心「こんなもの、誰か買うのだろうか…」と疑問に思う品物も多い。
ところが、捨てる神あれば拾う神ありで、意外と買い手が付くのである。

まずは、出品してみないことには何も始まらない。
メルカリは何だかんだと買い手の数も多いため、売れる可能性も高い。

儲けは考えない

メルカリで大儲けしている人もいると聞くが、儲けまで考えるとまた別の話になる。
儲けを出そうと思えば、ある程度は値段を高くしないと意味がない。

だが、「もったいおばけに憑りつかれて困っている人」は、儲けよりも「手放す」ことが必須だ。
そのため、価格については、すでに出品されている類似品の中でも低く抑える。
あるいは、できるだけ送料がかからない方法をとる。
だが、心理的ハードルと余計なトラブルを押さえるためにも、多少は送料ががかかっても「匿名配送」にする。

だから、売れやすい。
タダでもいいから引き取ってほしいと思いつつも、数十円、数百円であっても、利益になるのはやはりうれしい。

また、できればアクセサリーなど小さなものではなく、服や本などのある程度はかさばるものから売るとよい。
これは、「処分した後のスペースが空く」ため、モチベーションアップにつながりやすいからである。

2-誰かがどこかで待っている! あげてみる

リサイクルへ

地域によって違うかもしれないが、私の住む地区では「リサイクルボックス」が各所に設置されている。
これらを利用すると、普段のごみの量も大幅に減るだけでなく、素材がリサイクルされるため、流行りのSDGsにも貢献できて一石二鳥である。

・食品トレー、牛乳パック、アルミ缶、スチール缶、ペットボトル、ガラス瓶
 →これらは迷わずボックスへ
実はかつては、牛乳パックやペットボトルなども「何かの入れ物にする」など再利用していたことも。しかし、下手に再利用するとリサイクルできなくなり、SDGs的にはむしろよくないと気づいてからは、躊躇なく処分できるようになった。

・本、紙類
 →リサイクルボックスへ
 紙は「メモ紙にして使う」などをしていたが、上記と同様、再利用よりもリサイクルに出した方が環境にもよいことに気づいた。

・古着(服やタオルなど)
 →リサイクルボックスへ。その他、まだ使えるバッグや靴などは市の施設で引き取ってもらえたり、古着を引き取ってくれるアパレルもある。

近年は特にゴミのリサイクル化が推進されているため、「焼却場へ直行」以外の方法は意外と沢山ある。
自分が大切にしているものが何らかの形で再利用されれば、もったいないおばけも泣いて喜ぶことであろう。

寄付してみる

売ったりリサイクルに出したりもよいが、寄付という手もある。
寄付の場合、いくらタダだからといって、不要なものを送りつけるわけにはいかない。
とはいえ、何が「不要なもの」なのかは、見極めがつきにくい。
「時代遅れだが状態がよいバッグ」などはどちらなのだろうか…など。

そこで、寄付に関わる手数料をこちらが支払う形式の寄付を利用してみる。
要するに「品物」+「発送代(一律だが、実際の総量より割高)」を送る形である。
そうすると、例え受け取った側が「不要だなあ」と感じても、少なくともお金の寄付だけはできていることになる。
これで、寄付するときのモヤモヤも解消できる。

寄付に出す品物は、汚れや劣化はさほど見られないが「好みではない」「年齢に合わない」「型が古い」「着ていく場所がない」、そんな理由で選んだ。
寄付はあくまで寄付なので、「あげるだけ」ではあるが、もったいないおばけに憑りつかれた人にとっては、達成感はある。

あらゆるものの寄付なら…ワールドギフト
寄付できるもの:衣類全般(古着類)、日用品(タオル、 傘、毛布、カーテン)、ぬいぐるみ、 写真たて、置き物、ベビー・子供用品、おもちゃ、文具、鞄、財布、ポーチ、巾着袋、靴、食器、 調理器具、装飾品、ペット(犬猫)用品、手芸用品、メディカル用品、梱包資材工具・梱包資材、工具全般、食品類(詳細はワールドギフトホームページを確認)
140サイズ 2900円、160サイズ 3700円

古着なら…古着DEワクチン
汚れの激しくない衣類、衣類関連の雑貨
通常版(3300円)シャツなら120枚程度、ミニ版(2500円)シャツなら80枚程度

本なら…ありがとうブック
状態によっては、ISBNコードなし、多少の汚れアリでも受け付けてもらえる(タバコ臭はNG)
本以外の雑貨等もOK。
支援先を選べる。申し込み後に元払いで商品を送るだけ。

3ー使おうと思って買ったなら最後まで使おう! 使ってみる

おうちコンビニ、はじめました(?)

売るにもあげるにも捨てるにも…ちょっと判断がつきにくいものも、家庭内には多い。
そんなときは、まずは、部屋の中のものを「いるもの」と「いらないもの」に分ける
いるものとは「今の生活の中で使っているもの」、いらないものとは「それ以外」だ。
そして、原則として「いるもの」だけで暮らす

といっても「いらないもの」を即処分するわけではない。
だから、「一時保管」する。
私はその保管場所を「おうちコンビニ」と名付け、迷っているものはとにかくすべてそこに置くことにした。

普通の「収納」との違いは、「収納」の場合、例えば「食器棚」の中に「1.よく使う食器」「2.時々使う食器」「3.ほぼ使っていない食器」が混在しているが、「おうちコンビニ」では「3.ほぼ使っていない食器」のみを置いておくということ。
「3」こそが、まさにゴミ袋直行対象なのだが、捨てられない人はそれができない。
だから、とりあえずでよいので「おうちコンビニ」に移動させておく。

そうすると、部屋の中は「いるもの」だけで満たされることになる。
必要なものがあれば買う前に「おうちコンビニ」を覗けばよい。

おうちコンビニのルール

  • とりあえず「今使っていないもの」「捨てるかどうか迷っているもの」「捨てることを何となくためらっているもの」「ここ1年、全く使っていないもの」、「同じ用途で複数所有しているもの(文房具やタオルなどの消耗品も)」を置いておく。
  • タオルとかの消耗品は、普段は必要最低限のみを出して置き、古くなったら処分して、「新品」を「コンビニ」から調達する。
  • 私の場合は、クローゼット一つ分を思い切って「おうちコンビニスペース」にした。
  • 一つのスペースに収めるため、服、洗剤、食器などのジャンルは無関係に収納。
  • 収納場所はラベリングをつけたり、収納品はリストを作るなどして、わかりやすようにしておくとよい。
  • ここはあくまで日常の生活とは分けて考える場所として考え、モノがそのスペースに収まり切れなくなった時、また本当に必要ないと思った時、数年間もそのままであることに気づいた時に捨てる。

「おうちコンビニ」は、なかなか捨てられない人が「いるもの」と「いらないもの」をとりあえず分けておくのには有効である。

そして、ある日気づくのである…「いらないもの」をとりあえず置いておくための「おうちコンビニ」、ここにも固定資産税なり家賃なりがかかっていることを。
それに気づくと、もったいないおばけの正体もわかる。
「もったいない」のはむしろ、「いらないものを置いている空間」であることを。

使い倒す

もったいないおばけに憑りつかれて、どうしてもモノが捨てられない場合でも、「捨てられる」と判断できる基準がある。
それは「ゴミ」だと認識すること。
ゴミとは、要するにボロボロになった状態だ。

これは、躊躇なくモノを捨てられる人には何の参考にもならない話だが、洋服を「ゴミ」にする方法について書いてみる。
服は繰り返し着て洗濯しているうちにボロボロになっていくが、そこにはある程度の時間の経過が必要だ。
それなりにしっかりとした服を買ったら、なかなか劣化しない。
服を頻繁に買うわけでなくても、購入する数と処分する数を比べて前者の方が多くなると、いつしか服の量は増えていく。

1.服に優先順位をつける
服を「処分する順番」を決め、シーズン中はその服を優先的に着る
服としての寿命を終えていると言って良いもの(汚れや破れなどがある)、年齢的にこの先も難しいだろう服(体のラインが出過ぎ、色柄が可愛らしすぎる)、実はあまり気に入っていない服が、優先順位の上位に入る。
洗濯の頻度も考慮すると、週に1、2回は必ずその服を着る
すると、劣化の速度も速くなり、服は「ゴミ」と認識できるようになる。

2.カジュアルダウンコーデを考える
スウェットのような家着なら、ある程度劣化しても「家でゴロゴロするとき」に着ることなどはできるが、難しいのがいわゆる「おしゃれ着」だ。
しかし、おしゃれな服は「おしゃれに着る」からお出かけ着になるわけで、工夫して家着コーデやワンマイルコーデにすれば、着ていける範囲がぐっと広がる
スーツもふわふわスカートも、「こうすればカジュアルダウンコーデになるのでは?」を研究し、普段着として着るようにする。

これをシーズン毎に繰り返し、200着以上あった服を、途中で新しい服を購入したのにも関わらず、100着以下に減らすことに成功した。

どんな服でも何度も着て洗濯すればボロボロになるので、処分できる境地に達するというものだ。
そうするとサイクルが早くなり、服は劣化していく。劣化した服は捨てやすい。

ついでに…タオルを使い倒す!

タオルは、まずは「必要枚数」を決める。
大体毎日、少なくとも3日おきには洗濯しているので、とりあえず4枚あればよい。
もしも何らかの事情で洗濯できなかったり、タオルが必要になったりするとこともあるので、ストックとして4枚。
その他のタオルはとりあえず「おうちコンビニ」へ収納。
1年間、4枚のタオルをメインで使うと、さすがにボロボロになるので処分し、新しいタオルはおうちコンビニから。
こうやると、所有しているタオルの数も減らせる。

「もったいないおばけに憑りつかれた人」でなければわからない、「物を捨てられない心境」についてまとめてみた。