夢を持つ人生は楽しい。けれど、改めて考えると、なかなか出てこない。
そこで、一つの方法として「バケットリスト」がある。
バケットリストとは「死ぬまでにしたい100のこと」を書いていくことだ。
死ぬまでに…となると、人生の折り返し地点を過ぎた身としても、さすがに遠すぎて大げさすぎる気がする。
そもそもなぜバケット(バケツ、棺桶の意味)なのかというと、英語のイディオム「kick the bucket(死ぬ)」からきているからだという。
だが、別に普通に「バケツ」と捉えて、「何でもバケツにポンポン入れる感覚」で考えてみてもよいと思う。
バケットリストを作る方法としては、ネットで検索すればいくらでも出てくるが、本ブログでもバケットリストを作るための3つの方法についてまとめてみた。
1-発想にブレーキをかけない
お金がない、実力がないなど考えない
バケットリストを作るのに大切なのは、発想にブレーキをかけないこと。
「クイーンエリザベス号で世界一周」…でも、めっちゃ高いし、着ていく服もないし、英語も話せないし…というブレーキはかけない。
また「別にそこまで世界一周したいわけではないし」とか、夢に対する熱意の強弱も気にしなくていい。
映画「最高の人生の見つけ方」は、まさにバケットリストをテーマにしたものだ(映画に登場するのは10のリストだが)
オリジナル版(ジャック・ニコルソン、モーガン・フリーマン)も、日本版(天海祐希、吉永小百合)も、大富豪という設定もあるため、凡人ではちょっと考えられないような豪華な夢をかなえていく。
「さすがにそこまでのお金はないしなあ…」とつい思考停止してしまうが、叶えるかどうかは別にして、リストに書くだけなら誰にでも簡単にできる。
ありえないような夢も叶うかもしれない
バケットリストか…
「宇宙旅行…」とひそかに書いてみる。
そりゃあさ、子供の頃からの夢だけどさ、M氏のようなわけには…
とさすがに冗談半分のつもりだったのだが、なんと、すぐに夢がかなった!
それは、「宇宙兄弟」という映画。
甥っ子が夢中になっている作品だが、たまたまAmazon Primeで発見したので見たところ、まさに宇宙旅行している感覚になった。
こういうので、よいのだ。
自分が「宇宙旅行して楽しかったなあ」と満足できれば。
「やりたいなあ」と真面目に考えていることは、疑似体験であっても結構叶えられたりする。
まあ、死んだらどのみち、誰もが塵となり、138億年前と同じように宇宙を旅することになるのだが。
2-100は書く
何が何でも100個考える
100は必ず書く。
これが結構、大変だ。50も書ければよい方、段々とペンの動きが止まる。
100思いつかなければ無理に書かなくてもよい、とされることもあるが、無理やりにでも100の夢を書いてみることは、自分自身や夢を見直すことにもなる。
どうしても思いつかなければ、「スペイン旅行する」ではなく「スペインで闘牛を見る」「アルハンブラ宮殿に行く」「ひまわり畑を歩く」「バル巡りする」みたいな感じで、細分化してもよい。
むしろ、細分化できるほどであれば、それは具体的な夢である、ということになるし。
それってTODOリストでは…てなのでもOK
ネットで誰かのバケットリストを見たら「自分の自転車を買う」「妻の自転車を…」「長女の…」「次女の…」と、自転車購入だけで4つ埋めているだけでなく、バケットリストというよりもむしろTODOリストでは?と思われるものもあったが、それでも良いと思う。
その「夢」を叶えられたらペンで消す。
その瞬間はきっと、最高の達成感を味わえるはず。
3-とりあえず書く
書くことで夢を明確にする
とにかく「書き出す」こと。
勉強でも日記でもメモでも、書くことで客観的に自分を見ることができ、頭がクリアになる。
ギリシャの哲学者プラトンは、文字というものは人の記憶を衰えさせ、適当な言葉で真意をごまかしてしまう、と批判したという。
確かに、頭で覚えられないことを文字にするから記憶力も落ちるし、ほんとうの気持ちをありあわせの言葉にしようとして嘘になることもある。
文字にはそういう側面もあるのは事実。
けれど、裏を返せば、客観的に見ることができるということにもなる。
文字を書くのは「今」だが、読むのは常に「過去の言葉」。
文字は常に今の自分ではなく過去の自分からのメッセージ。
過去の自分を今の自分が冷静に見つめることができる。
バケットリストは手帳に書いておく
バケットリストを書く方法として、私は「手帳」を利用している。
アプリだとか電子手帳だとか色々と試してみたのだが、やはり昭和の人間、手帳が使いやすいのだ。
仕事ではホームページや動画を作成し、WordやExcel、PowerPointの基礎知識もあるが、デジタル文字よりも大きさも形状もバラバラな自筆で書く方が、頭が整理できる、気がする。
手帳の書き方については、別の箇所で書いていきたい。