どう食べる? どう作る? 毎日の食事の「こだわり」を考えてみた

料理と食事
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家事は一般に「炊事」「洗濯」「掃除」とカテゴリー分けされるが、そのうちもっとも面倒なのが炊事ではないだろうか。

洗濯は「洗濯機に洗濯ものと洗剤を入れる」→待つこと数十分→「洗濯ものを干す」→「乾いたら畳んで収納する」という手順が一般的だが、ドラム式洗濯乾燥機に乾燥まで任せるとか、畳まず収納しないという方法をとることも、できなくはない。
我が家にはドラム式洗濯機がないため、「干す」のは少し面倒な部分ではある。
また、次に面倒な「畳む」作業は、テレビなどをしながら「ながら作業」ができるので、実は私はそこまで苦痛に感じていない。
そして、洗濯の最大の長所(?)は、洗濯機と洗剤に任せておけば、失敗することは少ない、ということである(こまごました「失敗」の経験はあるため「0」ではないが)

掃除に至っては、基本はルンバに任せ、スキマ時間に気になるところを拭いたりするのみ。
(ちなみに大掃除はしない。汚れが溜まるまで年末まで待つ理由も、寒くてバタバタする頃にわざわざ掃除までする意味も分からないからだ)
掃除は好きではないが、自分が気にならない程度に「適当に」すればよい。
こちらも「失敗」は少ないのも「長所」

だが炊事(料理)は…?
時に、頑張っても失敗する。
そして…

どう食べる? どう作る? 食事に対するこだわりは人それぞれ

炊事は人生において絶対必要なものではない!

生きていくための最も欠かすことができない「食事」
ただし、食事をとるためには、必ずしも「自炊」をする必要はない。現代社会では、簡単に食事する方法はいくらでもある。
最も楽なのは、毎食、外食やテイクアウトで済ませること。確かにその方法だと「炊事」という作業がは完全に自分の生活から切り離されるため、何も考えることもない。実際、周囲にもそのような人はいる。
要は、何らかの形で食事を用意できればよいのだ。
まずは、そのほかの方法も含め、現代人の食事の方法をまとめてみる。

1.外食お店に行くだけ。
外出の手間、お金がかかる、栄養バランスや偏りが心配(特に野菜)。
2.テイクアウト、中食購入するだけ。
お金がかかる、毎回頼むのが面倒、栄養バランスや偏りが心配。
3.家事代行リクエストに応えてくれ、栄養バランスも考えてもらえる。
かなりお金がかかる、頼むのに抵抗がある(心理的な問題)。
4.自炊好きなものを好きな材料で作って食べられる、安く済む。
考えるのが面倒、作ることや後片付けに時間がかかる。

つまり、炊事(自炊)は、いくつかある方法の一つでしかない

それでも自炊をするのは、人のため、そして自分のため

だが、日本では多くの人が自炊を行っている。

  • 誰かが作った料理は何が入っているかわからない
  • 自分の好みの味ではないこともある
  • 毎回外出したり買いに行ったりするのは面倒
  • 出張で外食が多い夫には自宅では手料理を食べさせたい

…といった理由で、私も基本的には自炊である。
「家政婦さんに作ってもらう」方法だと、私の理想は叶いやすいが、自分の中には「そこまでして…」という気持ちがある。
(自分のこれまでの生活で、家政婦さんに頼ったことは一度もないのでイメージできないが)
もちろん、費用の問題も大きい。

それに、自炊すらできないほど日々の生活が忙しいわけでもなく、人に頼ってばかりいるのは今後の人生においてよくないとも思っている。
老後に向けて、認知機能を低下させないためにも、他の家事は手を抜いても、自炊は最後の砦としてやっておきたい

だから「1」~「3」までは、選択肢に入らない(もちろん、たまには外食やテイクアウトもするが)

食事と料理へのこだわりは色々

人の生活に欠かせない「食べる」という行為。
掃除や洗濯にも人それぞれこだわポイントはあるかもしれないが、食へのこだわりに関しては、本当に人によって千差万別だろう。
こだわりには、例えばこんなものがある。

  1. おなかがいっぱいになれば何でもよい。
  2. バラエティーに富んだおいしい料理が食べたい。
  3. 健康に良い食事をしたい(ローカロリーや糖質の少ないものを食べたいなど)
  4. 食費を安く抑えたい。

については、食べ盛りの子供だったら最優先事項かもしれない。
我が家には、今は胃が小さくなってしまった中年しかいないため、これは必要事項ではない。

については、私がおいしいものが大好きだから。
色々新しい料理に挑戦しては失敗することを、ずっと繰り返している。

3については、年を重ねると、どうしても健康が気になってくる…
今、大切なのはこれだ。

4については、各家庭の状況による。
若い頃はこれが筆頭だったのだが、この年になるとお金に余裕も出てくるから、そこまで安さを追求しなくてもよくなった。
といっても、極端な高級食材を使わず、野菜中心にして、買った食材はほぼ使い切る、ということをやっていれば、めちゃくちゃにお金がかかることはない。

また、料理に対してのこだわりもあるかもしれない。
それは「栄養、健康」「食費」「味」といったこと、そして主婦としては「手間」もこだわりに含まれる。
理想の料理を作ろうと思っても、手間が半端なくかかるのであれば、それは自分の生活に取り入れにくい。
もしも専業主婦であれば、手間暇かけて美味しい料理を毎日作る、という余裕もあるかもしれないが、もし自分が専業主婦だったとしても…多分、それは、とても、面倒だから、やらない、だろう…

時短料理を目指す

手間暇料理から時短料理へ目覚めたきっかけ

実は私は料理が嫌いではない。
やるときはやる!という感じで、しっかり料理を作ることも目指していた(過去形)。

その理由の一つは、夫は出張が多いため。
普段は出張先でコンビニ弁当や居酒屋メシで済ませるという彼のために、たまに自宅で食事をするときはちゃんとした料理を食べさせようと思っていた。
夫のために料理する日は、張り切って長時間かけて凝ったものを作ったりしていた。

だが、あることをきっかけに、その状況は大きく変わった。
介護が必要になった親と同居することになったことだ。
「たまに豪華料理」ではなく「毎日ちゃんとしたごはん」を用意することが必要になった。

自分一人、あるいは健康な人間同士であれば「手抜き」も許されても、次第に「食べる」という作業すら困難になってくる親のためには、材料を切る段階から「介護料理」を意識しなければいけない。
自分でお箸を持てなくなったら、一口一口食べさせることも必要になる。

もちろん、食事以外の介護にも大きく時間をとられるようになったため、自分のすべての時間を根本的に見直さなくては、生活できなくなった。
(だから、「時間の使い方」を真剣に考えるようになり、このブログを書くことにしたのだが)

そして…私の料理のテーマは一つに絞られることになる。
それは「時短」である。

時短料理テクニックは一生の財産…だと気づいてしまった

このブログを書いている今、介護の末に親は他界している。
それについてはどこかに書く予定だが、それ以前とそれ以降で大きく変わったのは、やはり「時間の使い方」である。
今振り返ると、起きてから寝るまで、1日のうちで介護に費やした時間は3~4時間はあったと思う。
実は、途中で「胃ろう」となり、食事の世話の必要はなくなったが、代わりに様々な介護が必要になり、結局いつも時間に追われていた。

そして、それらの時間が「ぽっかり」空いた後、「これからは昔のようにじっくり時間をかけてご飯を作ろう!」…という気にはなれなかった。
なぜなら「時短料理テクニック」というものがあることを、知ってしまったからである。

おまけに、時はコロナ禍。
出張三昧の夫の仕事も多くが「オンライン」へと切り替えられ、自宅で食事することも増えた。

やはり…
今後もずっと続いていく「炊事」という作業は、手際よく、テンポよく、適当に作っていくことが、大事なのだ。
つまりは、それを「時短料理」という。

本ブログのテーマは「時間の使い方」なので、「時短」という観点から炊事を考えてみたい