ミネラルウォーターにこだわってみる

water 料理と食事
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食の中で最も大切なのは、水である。生物は食事を摂らなくても2、3週間は生存できるが、水がないと4、5日で死ぬと言われている。
また、みずみずしさは若さの象徴で、俳優が若い役を演じる時は、水分を多くとることもあるという。
日本は水の豊富な国、水道から出る水を飲むだけで問題はないが、おいしい水についても知っておきたい。

身近すぎて知らなさすぎる?水について知ろう

水はどんなふうに飲むもの?

発汗、排尿だけではなく、呼吸や皮膚からも失われる水分の量は、1日平均2.5リットルと言われる。普通の食事だけでは1.3リットルしか水分を取れないので、その他1.2リットルの水分を補給することが必要となる。
といっても、一度に1.2リットルもの水を飲むことは、逆に胃液を薄めて胃の働きが弱くなってしまう。1日6~8回ほどに分け、常に水分が体内に満ちている状態にすることがベスト。代謝がスムーズになり、老廃物が排出され、肌がみずみずしくなる。
夏は冷たい水をクーっと一気に飲みたくなる、あまり冷たすぎると逆に代謝が悪くなるので、常温がよい。

ミネラルウォーターを飲んでみよう

ミネラルウォーターを大きく分けると、水の硬度(カルシウムとマグネシウムの合計量の数値)によって、硬水、軟水の二つに分類される。カルシウムとマグネシウムがたくさん入っており、硬度が100以上の水が硬水、それら成分が少なく硬度が100未満のものを軟水と呼ぶ。また、硬水の中でも硬度100~300程度のものを中硬水と呼ぶこともある。

ミネラルウォーターの種類
  • ミネラルウォーター:原水の場合、ミネラル分の調整などを行った水
  • ナチュラルウォーター:特定水源で採水された地下水
  • ナチュラルミネラルウォーター:ナチュラルウォーターの中で、地下でミネラル分が水に溶け込んだもの
  • ボトルドウォーター:原水はミネラルウォーターと同じでも、ミネラル成分を添加するなど人工的な処理を行った水。

硬水、中硬水、軟水について知ろう

軟水(硬度100未満)はこう使う

軟水は文字通り柔らかく、日本人には使いやすい水。

軟水の使い方

  • ご飯を炊く:洗米から使うとおいしく炊ける。
  • だしをとる:昆布、鰹節、星しいたけを戻すのに最適。
  • 飲み物に:紅茶、緑茶を入れる:ダージリンは硬度100未満、セイロンは50程度の柔らかい水がよい。緑茶の味や香りを引き立てるのに適している。水割りにも。
  • 肉じゃが、煮魚:柔らかく仕上げたい場合は軟水がオススメ。
  • アメリカンコーヒー:豆の苦味と香りを引き出すには、50~100程度の軟水が適している。

軟水の種類 ( )内の数字は硬度

アイスエイジ・グレイシャルウォーター (1.173)
超軟水!氷河の氷の中でゆっくりと濾過された氷河水。不純物をほとんど含まない自然が生んだ純水。

ルソ (8.4)
まろやかで飲みやすく、料理の旨みを引き出してくれる。化粧水としても使われる。水そのものを純粋に味わえる。

鹿児島 垂水温泉 温泉水 99(10以下)
鹿児島の垂水温泉からとれる自然のアルカリイオン水。まろやかな飲み心地。水の粒子が細かい。

富士山のバナジウム天然水 (27)
人間の体液に近い天然ミネラルをたっぷり吸収したナチュラルミネラルウォーター。血糖値をあげにくくする効果があるといわれるバナジウムを含む。まろやかな飲み心地。

バランスデイトウォーター 酸素10倍プラス (28.8)
普通の水の10倍の酸素があり、酸素不足を助ける。喫煙者、スポーツをする人、お酒を飲む人、ストレスを感じる人もは酸素が不足しがちなのでオススメ。

南アルプスの天然水 (30)
厳選した南アルプス甲斐駒ヶ岳の地下水・花崗岩層を歳月をかけてくぐりぬけ天然のミネラル分を絶妙に含んだおいしい水。

日田天領水 (32)
のどごし良くまろやかで体にやさしい弱アルカリ性の天然水。過剰な活性酸素を消去する活性水素を多量に含む。

穂高の水 (36)
アルプスの雪解け水が長い年月をかけて湧き出した、天然ミネラ が豊富でのどごしさわやかな水。フィルターで濾過を して自然に近い状態のままお届けしている、非加熱ナチュラルウォーター。

ブルボンアルカリイオン水 (50.8)
体に必要なプラスイオンであるカルシウム、マグネシウムなどのミネラル成分を多く含んだアルカリイオン水。アルカリイオン水は体内の細胞から無理なく吸収され、体の新陳代謝を活発にする。水の分子の活性が高く、抽出力・溶解力にすぐれているので、調理などにも適している。

ボルヴィック (50)
日本人が最もおいしく感じる中性・軟水のナチュラルミネラルウォーター。緑茶に最適。

クリスタルガイザー (68)
雪や雨が大自然の中で何年もかけて自然にろ過、熟成され、標高1130mにある自然保護地域に湧き出した天然水を使用。新鮮さ、純粋さ、美味しさを保ったピュアウォーター。

六甲のおいしい水 (84)
ミクロフィルターで無菌化した水を無菌ルームでボトルに詰めている。溶け込んでいる自然のミネラルや酸素、炭酸ガスのバランスが自然のままに保たれている。

マサフィーミネラルウォーター (85)
優れた自然の中で時間をかけて磨き上げられたナチュラルミネラルウォーター。マサフィーはアラビア語で、『命の水』・『オアシスの水』を意味する。ミネラルウォーターバーで人気。

龍泉洞の水 (96.8)
限り無く透明な究極の自然水で、永い年月をかけ石灰岩層を流れて生まれるため、カルシウム分を多く含んだ弱アルカリ性の水。最新セラミック技術で精密濾過処理し、清浄化されたクリーンルームでそのままフレッシュパック。熱を加えないので、天然ミネラルなど自然のおいしさが生きている。日本名水百選。

中硬水(100~300)はこう使う

硬水の中でも硬度が300以下のものを中硬水と呼ぶ。いきなり硬水を飲むと体調を崩す人もいるので、硬水初心者なら、中硬水からトライするのがオススメ。

中硬水の使い方

  • 洋風だしをとったり、煮物や鍋物をするのに。煮干などの臭みが出やすい素材も、少し硬度が高めの水を使ったほうが臭みが出にくい。
  • インスタント、エスプレッソコーヒー:まろやかな味になる。

中硬水の種類( )内の数字は硬度

ティナント (102.2)
炭酸ガスなしのstillと炭酸ガス入りのcarbonatedがある。

ハイランドスプリング (121.5)
ナトリウム含有量が少ないので低塩食療法を受けている人にも適している。くせが無く、飲みやすくウィスキーの水割りに最適。スポーツ時の水分補給にも。一流ホテルのバーでも使用されている。

黒部の氷筍水 (140)
赤沢岳の雪解け水が、750m以上の地層の中を長い年月をかけくぐり抜けてきた水。不純物をほとんど含まない。軟水の多い日本の水の中で、こちらはヨーロッパの水に似た硬水で、カルシウムを豊富に含む弱アルカリ性なので、美容や健康に気を遣われる方や乳幼児にもおすすめ。

ロケッタ (161)
ミネラル成分を多く含み、カルシウム含有量のわりにマグネシウムが少ないのでとてもマイルドな口当たり。発泡性の水は疲労回復効用があると検証され注目されている。

バルヴェール (177) 
1Lあたりカルシウムが67.6mg含まれるのに対してマグネシウムは2mgと少ないので、味にまったく癖がなく、飲みやすい。カルシウムが植物繊維を引き締めるので、野菜を茹でるとシャキシャキした食感に。
ヴァルス(200)
ミネラル豊富な天然発泡水。便秘を解消の効果がありダイエットミネラルウォーターとして人気。1587年に発見されて以来、400年以上の間愛飲されてきた水。料理との相性よし。

アイスウォーター (194)
カナダの豊かな大自然のクリーンな泉水にさらにエクストラ酸素を充填し、酸素含有率を10-12倍(充填時)まで高めている。硬度の割には ミネラル分を感じさせない、スッキリした味。

海の深層水 天海の水 (250)
海洋深層水から塩分を取り除き、飲みやすくした健康飲料。ミネラル補給、鍋物料理に。さびない体を支える機能水。

エビアン (297.5)
天然のカルシウムやマグネシウムを微妙なバランスで含む中硬水。硬度は高いが飲みやすいので硬水入門編として最適。

硬水(硬度300以上)はこう使う

まさに「硬い水!」と感じてしまう硬水。特に、硬度300以上の硬水は、少し飲みにくいと感じ、人によってはおなかを壊すこともある。
だが、ミネラルやカルシウムをたっぷり含んでいるので、食生活の中に取り入れていきたいところ。
肌荒れ、小じわ対策、スポーツ後のミネラル補給や、産婦のカルシウム補給、便秘解消やダイエットなど、ちょっとしたサプリ代わりにもなる。

硬水の使い方

  • パンの発酵に:酵素の働きを助けるので、イースト菌の働きが活発になり、パンが上手に焼きあがる。
  • 野菜の煮崩れ防止、肉のアクとり:柔らかく煮るには軟水が適しているが、しゃきしゃきとした歯ごたえを残したい場合は硬水がオススメ。肉を煮るときも、アクが外に出やすくなる。

硬水の種類 ( )内の数字は硬度

ヴィッテル(307.1)
硬度を感じるシャープな味。体の新陳代謝を促す働きをするといわれるサンフェートや、カルシウムを豊富に含む(牛乳の約4倍なので、牛乳がダメな人にも)。濃い味の料理にあわせるのがおすすめ。

ペリエ (364.5)
地中で3種類(砂の地層・石灰岩の地層・炭酸ガスを含んだ地層)の性質の違った地下水が混じり合った水。天然発泡性ナチュラルミネラルウォーター。飲料として、またカクテルやお酒を割るのにぴったり。

ウリベート(624.2)
豊富なミネラルと天然の炭酸ガスをバランスよく含む。特に身体に有益なカルシウム、マグネシウム、サルフェート、重炭酸塩を多く含む。スポーツチームのオフィシャルミネラルウォーターとしても採用されることも。

ヴァットヴィレール(627)
天然カルシウムが豊富で、硝酸塩、亜硝酸円を含まないマイルドな口あたりの硬水。500mlで一日に必要な カルシウムの約1/6を取得できる。ダイエット中、妊娠中のカルシウム補給、便秘解消に。

サンペレグリノ (733.6)
絶妙なミネラルバランスと、マイルドな炭酸のおかげで、。硬度が高いのに苦味やクセがなく、さまざまな料理やワインとよく合う。特に、パスタやスパゲテイーを食べるときのテーブルウォーターとしてオススメ。

トニースタイナー(1019)
皇帝シーザーが発見したと言われるドイツの名水。アイフェル山脈の地下652mが源泉。発泡性の水が好まれているドイツで人気がある。

ハイドロキシダーゼ(1505.75)
フランスでは『ケア用の特別な水』として80年以上愛されているミネラルウォーター。マグネシウム、カルシウム、重炭酸塩、20種以上のオリゴエレメントを含む。食事制限の要らない健康的なダイエットに、美肌に、健康づくりに。

コントレックス(1555)
ダイエット中や妊娠、授乳期中のカルシウムなどのミネラル補給に最適。ずっしり飲みごたえがある個性的な味で最初は飲みにくいが、飲み続けると癖になる人も。

クールマイヨール (1612)
ミネラルがたっぷり含まれているので、スポーツ、ダイエットなど、ミネラルが不足しがちなときにもオススメ。

番外…ボトルで選ぶミネラルウォーター

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