料理の時短は献立決めから後片付けまで総合的に考えよう

料理と食事
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料理をする上でのこだわりは人それぞれ。
本ブログのテーマは「時間の使い方」なので、ここでは「時短」を軸に考えてみたい。

時短は総合的に考える

一言で「料理」と言っても、その過程は結構複雑だ。

料理の過程、その道のりは意外と遠い
  1. 献立を決める
  2. 食材の準備をする(購入)
  3. 料理(食材の下ごしらえ→調理→味付け)
  4. 盛り付けして食べる
  5. 後片付けをする

「時短」というと、「時短調理グッズ」などに頼ろうと安易に考えがちだが、上記のことをすべてひっくるめて考えなくては時短にならない。

実際、「あっという間にみじん切りができる」という調理グッズを購入し、確かにみじん切り自体は簡単だったが、「そのグッズを取り出してセットする」→「使う(時短できるのはここだけ)」→「グッズを解体し洗う」→「収納する」という手順が必要で、「使う」以外に思いの外時間がかかったことがあった。
しかも新たな収納場所も必要になった。
全く時短にならないどころか、むしろ邪魔なものが増えただけで、「総合的に包丁とまな板を使った方が早い」という結果に…

買い物と献立作成の時短

買物と献立作成は同時に考える

何もない状態から料理を始めることは不可能だ。
まずは食材を購入しないといけない…が、「何を買うか」の前に、「何を食べるか」「何を作るか」を決めなくてはいけない。

これが意外と億劫だ…ということは、主婦なら誰もが感じていることではないだろうか(全員かどうかは知らないが)。
365日、朝昼晩(朝はルーティン、昼は給食や外食という場合もあるが)、献立を考えるのは、非常に面倒である。
毎日同じものを食べるという方法もあるが、家族からブーイングが来るだけでなく、自分自身も楽しくないので、やはり「今日は何を食べよう」と考えることが必要になる。

そこで、献立決めから後片付けまで、時短しながら楽に自炊していく方法をまとめてみた。

献立を決める方法

曜日ごとに「ざっくり」決めておく

献立決めでよくおすすめされているのが、「曜日で決める」方法だ。
「月曜は魚、火曜は豚肉、水曜は鶏肉」のように曜日や日にちごとに、メイン食材を週単位で決めて、それを繰り返す。
もしくは月単位にして30通り決め、毎月同じメニューを繰り返す。
もちろん、状況によって前後させるなどのアレンジはしてもよい。

曜日ごとの献立例
月:肉料理×野菜(炒め物、煮物(冬)野菜煮物(夏)チャンプルー、八宝菜など)
火:魚料理+がっつり惣菜(副菜というより一品で豪華になる料理。卵を使うなど)
水:肉料理(お肉中心、生姜焼きなど)
木:魚料理+がっつり惣菜(揚げ物など)
金:(冬)汁物、鍋 (夏)がっつりサラダ
土日:ごはんもの、家族のリクエスト、外食、テイクアウトなど

とはいえ、今の私は「週単位」「月単位」で献立を決めていない。
家族の動きがイレギュラーなので、「月曜日は○○」と決めてしまうと、肉ばかり、魚ばかりしか料理しない状況になったりするからである。
ほぼ毎日家族みんなのために夕食を用意する、という場合はよいかもしれない。

特売品を中心に決める

買物に行く前にチラシをチェックし、特売品の食材を中心に献立を組み立ててから買い物に行くという人もいる。
食費を節約したいときには非常に有効だし、特売品は主に「旬のもの」になっていることが多いため、野菜や魚が一番おいしい時期に安く料理できるという、とても賢い買い物の仕方である。

とはいえ、私は「チラシをチェックするのもめんどくさい」というタイプである。
それに、実際にスーパーに行ってみると、チラシに載っていないものが割引されていることなどもあり、100%の節約料理にはならない。

買物しながら献立を決める

献立を決めてから材料を買う、という順序にしている人が多いかもしれないが、私はその二つの順番は「同時」のことが多い。
「これを作ろう」と思って買い物に行くこともあるが、買い物しながら献立を決めることが多い。
もうかれこれ20年、いや30年近く、そのやり方である。

買物の時間の時短

「買い物時間」の時短は宅配で解決できるが…

買物の方法として、最近では宅配を利用する人も多いが、そうすると「店舗に行くための時間」をカットできる。
だが、「ネットなどで商品を選ぶ時間」はどうしても必要になる、宅配の場合は毎日買うのではなく、ある程度のまとめ買いをすることになる、実際の商品を見て選べない…など、時短以外の問題点もあるので、慣れていない人、向いていない人には難しい。
私も忙しい時期に宅配を利用したこともあるが、楽な反面、毎回のように「あれも買えばよかった」という事態が発生し、結局自分は「実店舗での買い物の方が向いている」ことが判明したのであった。

まとめ買いで「1回分」の家事時短になる

宅配も、そして実店舗で買い物するときも、毎日買うのではなく「まとめ買い」することで、大きな時短、そしてそれ以外のメリットも沢山ある。

「買い物を全くしない日」があると、家事を一つ減らせるため、心のゆとり、そしてもちろん、経済的なゆとりにもなる(人間が一度に運ぶ量には限界があるため、必然的に買い物の量(つまりは金額)を抑えることができる)

だが、それ以上のメリットとして、「買い物ついでに献立を考えることができる」ということが大きい。

まとめ買いのこつ

すべての献立をきっちり全部考えなくてよい

まとめ買いをする際、買物の頻度は概ね週に1、2回程度になり、計算上は1回の買い物で3、4日分~1週間分の食材を購入することになる。

私もかつては毎日買い物をしていたので、何日分もの献立を考えて、材料をまとめて買うのは難しいと思っていた。
しかし、このあたりは「適当でよい」のだ。
何か食べたいものがある場合は別だが、特に思いつかない場合は、とりあえず買い物に行く
事前にメニューを考えていても、実際にスーパーに行ってみたら「○○が突然食べたくなった」「○○が割引になっている」「○○が旬らしい(特に魚)」ということも多いので、悩む時間は最小限にして、まずは体を動かす

まずはメインになる肉や魚のコーナーへGO

まずは肉、魚のコーナーへ。メインが決まれば副菜も決まりやすい。
そして、目に付いたものや特売品を買い物かごに入れながら「豚ロースは生姜焼きにしよう」などと考えていく。「ひき肉買っちゃったのでミートボールにしようかな。となれば、具沢山みそ汁とサラダにするか」などと、買い物しながらざっくり決めていく。
肉や魚は冷凍しやすいので、多めに買っておくとよい。

次は野菜や豆腐などのコーナーへ

野菜はあまり考えず「カゴに入るだけ」入れていく。

ただし、実際に料理をするときは「ミートボールを作るつもりでミンチを買ったが、キャベツも買っているのでやっぱりロールキャベツにする」とか、「ほうれん草はおひたしにするつもりだったが、実際にはソテーにした」ということは多々ある。
この辺は、実際の調理の際、または帰宅して食材を整理しているときにでも考えればよい。
野菜をたくさん買っていると、何かしらに使えるので多めに買ってもよい。

買うものの種類をルーティン化する

買物の頻度に合わせて、あらかじめ買うものを固定しておくと、頭を使わなくて済むので楽だ。
例えば、「豚薄切り、鶏もも肉、切り身魚を買う」「野菜を10種類買う」と決めておく(自分が使いやすい食材でOK)
自分がよく使う材料を中心に「ルーティン食材」を決め、旬のものや特売品をそこに組み合わせる。もちろん、例外はOKだが、とりあえず決めておくことでサクサク買い物できる。

在庫チェックと在庫管理はしておこう

買物に行く前に在庫チェックするほうがよい。
とはいえ、厳密に行うのではなく、冷蔵庫のメインスペースと野菜コーナーを開けてみて確認するだけなので、ものの数秒で終わる。

在庫管理は、買物をした時点で、食材をすべて紙に書いてキッチンの壁に貼り、使ったらそれを消している
そうすると、今何が残っているか一目瞭然だし、日々の食事を準備するときも、それを眺めているとメニューが浮かびやすい
特に副菜を考える時「山芋」などが残っていたら「山芋料理」など、いろいろと考えられる。

方法としては、レシートを見ながら紙に書くだけ。
レシートそのものを貼る方法もあるが、食材以外の物や調味料等の「早めに使わなくてもよいもの」もあってわかりにくいし、何よりカタカナや食材名ではなく商品名が書かれていることもあるため、何だかごちゃごちゃする。
なので、手書きでざっくり書く方が、意外と早く簡単だ。