ゆとりある暮らしになったら見えた3つのこと~お金があると正しい価値判断ができる

家計管理
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私は資産を5億円持っている。
と、ここで書いたら「5億くらいではお金持ちではない」といわれるのがネットの世界だが、お金持ちかどうかは他人が決めることではない。

「これだけあれば、死ぬまではお金で困ることは特にはないかも」もしくは「このペースでの収入があれば…(以下同文)」と、個人的に思っていれば、それが「お金持ち」だと私は思っている。
※誤解されないように書いておくが、「5億円ある」というのは、単なる例え。この辺もちゃんと説明しないと、早とちりさんから私は本当に5億円持っていると勘違いされてしまいそうだ。

かつて「(自分にとって)どん底」を経験し、その後努力を重ねて、ある程度ゆとりのある生活を得られるようになって、「お金がある」ということの意識も変わっていった。
今回は「ゆとりある暮らしになったら見えた3つのこと」についてまとめてみた。

1-お金持ちとは何かを具体的に考えた

お金持ちとひとことで言っても…

お金持ち=「お金を稼ぐ」―「お金を使わない」
すると、あーら不思議、「お金を持っている」ことになる。つまりは「お金持ち」。
つまりは、収入以上に使ってしまうと、誰でも簡単に貧乏になれるし、収入以内でお金を使えば、とりあえず(金額の程度はさておき)「お金持ち」になる。

「お金持ち」という言葉の定義、そんなことではないのはわかっている。
まずは、とにかくたくさんお金を持っている状態、つまり、何億という資産を持っている状態のこと。
例えば事業に成功して宇宙旅行をしたM澤さんや、IT界に革命を起こしたBル・Gイツ(アルファベット伏字にする必要あるのか?)など、誰もが考えるお金持ち。
宇宙旅行という莫大なお金のかかる娯楽に費やしても、まだ有り余るほどの富を持っている状態なら…このブログでちまちまと書いている「節約家」や「浪費家」の話はまったく役にも立たないだろうが。

それから、いろんなことにお金を使っている状態
沢山の資産があるかどうかは関係なく、自身の資産を高額なものやサービスに費やしている状態のことだ。

また、「何億という資産を持っているが、特に高額な買物はしていない」というA切りJソンのような人も存在する。
彼らも「お金持ち」の部類に入るのだろうが、「皆がなりたいお金持ちの姿」かというと、そういうわけではないかもしれない。

自分が目指す「お金持ち」とは?

つまり、お金持ちといっても、具体的に自分が考える(目指す)姿は何なのか、イマイチわかっていないこともある。

お金を持っているだけでよいなら、普通に稼いで使わない、あるいは投資などでお金を増やし、かつムダ遣いしなければ「お金持ち」になれる。

色々なものにたくさんお金を使う状態を目指したければ…頑張って沢山稼いで使う、投資などで増やして使う、借金して使う、という状態にすれば「お金を使う」ことができる。

ただし、この場合はお金が残らないため「お金を持っている」状態にはならない。
お金はお金そのものから「そのほかの何か」へと変幻自在に姿を変えていき、「そのほかの何か」となってしまえば、なかなか「お金」を実感しにくくなる。

お金持ちって、何だろう…
自分なりに考えてみた。

2-お金があると正しい判断ができる

お金とは…何かに使うもの?

お金があったら何がしたいか。
宝くじが当たったらどんなふうに使おうか。

もしも自分がお金持ちになったら…という楽しい想像を幾度となく繰り返してみたことがあった。
つまり、お金とはモノやサービスに費やすものだと思っていた。
または余ったら寄付だとか投資だとか、もしくは貯金でも、とにかく何かに「使わなければならない」と思っていた。

お金は「使う」のではなく暮らしを「満たす」もの

けれど、ゆとりのある暮らしになった今、その考えは変わった。
お金があることの最大のメリットは「何かに使える」ことではないと思う。

何かしらのな決断を行うとき、「安いから」「高いから」ではなく「好きだから」「必要だから」という基準で物事を決意できることだ。

かなり気に入っているが高い服と、ちょっとだけ気に入っている安い服、どちらを買うべきか。
という問いに、かつては「安い服でいい」と答えていたが、今は「気に入っているほう」だと答えられる(仮に、気に入っている方が「安い服」であっても)。
安いからまたは高いから、レストランでこのメニューを選ぶのではなく「食べたいから」選ぶ。
安いからジャイアントコーンを食べるのではなく、高いからハーゲンダッツを選ぶのではなく、「今食べたい方」を迷いなく選ぶ。

モノを選ぶ基準として「金額」ではなく「気持ち」を大切にするようになった

お金を賢く使うために、自分が「満たされる暮らし」を具体的に考えた

人並みの暮らしができるようになって、貧乏時代に憧れていた様々なことを一通りやってみた。
レストランに入って「一番高いもの」を注文したり、値札を見ずに洋服を買ったり。

その結果、自分は「芸能人が行くような豪華レストラン」ではなく「厳選された素材を使って丁寧に作ったおいしい料理」の方が好きだと気づいたし、ブランドの服もバッグも、お金ができたからと言って別に欲しいわけではなかったということもわかった。

「有名」「見栄」「評判」、そんな言葉に振り回されるお金の使い方ではなく、自分が本当に好きで気に入ったものに費やす生活が、自分にとってはずっと居心地がよい。

「お金があるから」「ないから」ではなく、「何がしたいか」を基準に物事を考える。
飛行機のちょっとよい席に乗って海外旅行に行こうと思えば行けるが、今はペットとの暮らしが何より大切だから行かない。
(ペットと泊まれる宿には喜んでいくが)

旅行以外のお金のかかる趣味は、舞台やミュージカルの観劇くらいだが、色々あって、前もって予定が立てにくいため、どうしても直前になってしまう。
それでも「行ける時」に躊躇なくチケットを買う。

お金のゆとりがあれば、確かに値段を見ずに買い物をするようになっていく。
けれどそれは、「高いものであっても躊躇なく使う」という意味ではない。
「欲しいもの」が「たまたま高い」場合もあれば「たまたま安い」こともあり、値段は「二の次」なのである。
自分が本当にしたい生活だけを見つめられるようになる

3-「好きなもの」に対する感覚が研ぎ澄まされてきた

お金があればモノが減る

お金がなかった頃よりも、お金がある今の方が所持品の数が減った。
「高かったから捨てられない」と思っていたものも、必要でなかったり好みではなかったりしたら手放せるようになったし、「安いから」という理由でとりあえずバーゲンで適当なものを買うこともなくなったからだ。

「これは必要? 本当に手に入れたいもの?」
じっくりと自問し、欲しいものだったら予算をオーバーしても買う。
そんな「正しい判断」ができるようになった。
そして、飽きるまで大切に使う。
そもそも、きちんと選んで買ったものであれば、そんなにすぐに飽きることもない。

数はいらないし、無闇に高級なモノを集めようとも思わない。ただ、自分が感じる上質で心地よく好きなものに囲まれた生活をする。
(香りがある暮らしは昔から好きだったが、いわゆる『香水』はペットのことを考え全て手放し、精油やお香を時々楽しむ程度に変えた。そんな感じの暮らし)

それに、ゆとりがあっても、食品ロスはしないような食生活は心掛け、週に2回のごみの日は、30リットルの指定ゴミ袋より多くは出さない。
お金があれば、じゃんじゃんモノを買って、ゴミ袋を容赦なく何枚も使って、じゃんじゃん捨てる生活はできるのは事実だが、自分が楽しくない。

楽しくない生活は、お金があってもなくても、したくはない。
ましてや、お金があるのに楽しくない生活など、絶対にしたくない。

自分の大切な人生のために大切なお金を使う

お金で買えるものは、今の欲求を満たすためのものやサービスだけではない。
自分がしたい暮らし、生きたい人生、それが最も手に入れたいものだと気づいた。

今の欲求を叶え続けようと思ったら、絶えず欲求していなければならない。
それは、元々物欲の少なかった自分にとってストレスになる行動で、疲れ果ててしまう。

では、自分にとって人生とは?
それを「お金」の視点から考えてみる。

愛犬と楽しく暮らすこと!
ただし、これは悲しいことに「期間限定」となる。
それが最初から分かっているからこそ、限られたかけがえのない時間を大切に大切に過ごしたい。
そのためのお金は惜しまない。
愛犬の食費や医療費(幸い健康なコなので、6才時点ではほとんどかかっていないが)、トリミング代はもちろん、ペット同伴の飲食店やペットホテルの宿泊費は、それこそ「値段を見ずに」使う。
そんな飼い主の足元を見ているのか、ペット可のホテルはそれなりのお値段はするが、良いのである。

健康でいること
高齢になっていくにつれ、お金よりも大切なのが健康。
その健康を作るための食事、サプリメントもよいものを選ぶ。

時間を大切に使うこと
お金と健康よりもさらに大切なのが時間。
自分に与えらえた時間については、自分ではどうしようもないが、時間のためにお金を使うことはできる。

キレイでいること
必要最低限のものではないが、やはり女性なので「キレイ」でいたい。
特に50を過ぎたら、キレイは自動的に叶えられるものではなく、むしろ自動的に失われていくため、積極的にキレイ行動を起こす。
実は、エステなどは途中で面倒になり続かない可能性が大きいため、基礎化粧品は自分に合った少し高価なものを揃えている。

海外旅行…
異文化に触れるのが好きで、大学でもそれらを学ぶ学部を選考したほど。
これが一番お金を使うはずのものだが、実際はなかなか行けていない。
コロナ、愛犬、その他自分を取り巻く状況…
いつかはこれらを上手に解決し、また海外へ遊びに行きたいと考えている。

自分がどんな人生を過ごしたい?
それを考えてお金を使えば、それは本当に「賢いお金の使い方」になる。
これには正解はなく、誰もが自分の納得のいくお金の使い方を出来たらよいと思う。

つまりは、逆にそれ以外のことにお金を使うことが「賢くないお金の使い方」
これは、自分の資産のレベルとは関係なく、すべての人に言えることかもしれない。