貧乏生活から学んだ3つのこと よい子はマネしちゃいけないし、二度と経験もしたくない!

家計管理
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現在はお金にはそれほど困らない生活をしているが、貧乏を経験した時代がある。
それは30代前半のことで、世帯収入が著しく少なく、「6桁」だった年もあった(100万円以下)。
まさに「爪に火を点す」ような暮らしだった

理由は、アラサーで起業した夫の仕事が軌道に乗るまで、3年ほどかかったためだ。
3年間ほぼ無収入、カード会社からの借金もある状態。
(しばらく夫が隠していており、恐くて借金額を聞けなかったため、総額は不明。今聞いても覚えていないだろうから、一生知ることはないだろうが、何気なくカード会社からの圧着ハガキを開いた瞬間の衝撃だけは、きっと一生忘れないだろう)

そもそも、結婚した時点で夫は経済面で頼りになる人ではなかった。
零細企業に勤めていたため給与も多くなく、賞与は雀の涙で、福利厚生もないに等しい。最低限の社会保険や厚生年金の体制は整っていたことだけが救いだった。

miona家は、30代半ばくらいまで、経済的には下の中~中の下くらいであった。

そんな時代も乗り越えてきたのだが、貧乏生活から学んだ3つのことについてまとめてみた。

1-どん底時代は徹底した節約をする

節約は「今すぐできる生活の見直し」からはじめる

お金がない時、まずすべきことは節約。
ムダ遣いしないというより、ムダではないものにもお金を使わない
爪に火を点す、まさにそうやって暮らしていくしかない。

副業、投資、それらはいつかはお金を生み出す「金のなる木」だが、桃栗三年柿八年、お金も育つまで時間がかかる。
固定費の見直し(家賃を下げるために引越す、携帯電話の基本料金を下げるなど)も大切だが、それにも限度があり、引越や手続きの費用や手間もかかる。

節約なら、次にお財布を出すタイミングで実行できる。
いや、まさに今すぐできることもある。
例えば「待機電力を使わないようコンセントを出来るだけ抜く」とか「トイレの換気扇はつけっぱなしにしない」とかだ。
これで、「今我が家から流れ出ていた数円のお金が節約できた」ということになる。

食費、被服費、水道代…すべてを切り詰めた生活

「お金がない人」と結婚したため、贅沢な暮らしは望めないことは最初から覚悟の上だった。
結婚当時から食費は二人で30,000円と設定しており、それでやりくりできていた。
しかし、本当の貧乏になっていくと、予算の30,000円を限りなく減らすしかない

よい子はマネしちゃいけない! mionaが実際に行った節約方法

食費はこうやって節約!
・食材は最も価格の安いものを、価格の安い店で買う。
・お菓子などで100円使うなら食材に使う(スイーツなどの贅沢は敵!)
・キャベツ1個で1週間分のメニューを考える
・究極の食費の節約法として、一食抜く(当然素晴らしいダイエット効果は発揮する)

日用品はこうやって節約!
・シャンプーや化粧品など、すべて安いものを買うのは当然
・1回の使用量を出来るだけ少なくしたり、可能な限り「水で薄めて使う」のも当然

衣類はこうやって節約!
・「見えないおしゃれ」である下着は、ぎりぎりまで着用。
 ギリギリというのが、まさしく死ぬ寸前の状態で、ワイヤーが飛び出たブラジャーを身につけ、ブラに刺殺されそうになったことも。修繕する糸を買うお金などないのだ。
・服は自作
 材料費も厳しくなったときは穴が開くまで着用。ただし、着道楽な実母から「おさがり」をもらうことはできたのが救い(まったく自分の趣味には合わなかったが)

日常生活はこうやって節約!
・掃除はあまりしない(掃除機をかけると電気代がかかるし、水道代などもかかる)
・ヘアスタイルはロング(この状況で美容院になど行けるわけがない)
・当然、エアコンはできるだけ使わない、こまめに電気を消す、バス代を浮かせるために歩ける範囲は歩くなどの日ごろの行いも大事

つまり「すべてのものにはお金がかかる」ことを、生活のすべての場面で認識しながら暮らす」、ということだ。

2-収入を得る手段を考えて実行する

アフィリエイトで稼いでみた

節約をするだけでは、やはり限界がある。
やはり収入が必要。
とにかくお金が欲しい場合、道に10円でも落ちていないかと下を向いて歩くことがベスト…なわけはない。
10円ならともかく、それなりの金額のお金があれば警察に届けないと、貧乏なうえに犯罪者にまでなってしまう。

始めたのは、アフィリエイトである。
稼ぐと言えば、バイトくらいしか思いつかなかった頃、とある広告の文字が目に入った。
そこには「ネットで稼ぐ方法」と書かれていた。

「ネットで稼ぐ」ことの具体的な方法もわからなかったが、何となく興味を持ち、調べはじめた。
それが、その後の仕事や収入、生活そのものを大きく変えることになった。

アフィリエイトとは、ASP(アフィリエイト会社)が紹介している商品などの「リンク」を、自分のホームページやブログに貼り、そのリンクを介して誰かが商品を購入したら、いくらかのマージンが入ってくる、というものだ。

アフィリエイトをスタートした翌年には、年間で50万円を稼ぐことに成功した。
詳細については別記事にて。

稼ぐための「システム」を自分なりに見つけるしかない

冷静に考えると、どこかのお店なり会社なりに手当たり次第に電話して、アルバイトでもした方が手っ取り早く収入を得ることができるはずだ。
だが、「アフィリエイトで稼ぐ仕組み」「人が何かを目にして購入するまでの仕組み」「(会社や資本家に頼らず)自分の力でお金を得る仕組み」を理解でき実行できた経験は、非常に大きな財産になった(文字通りの「財産」である)。

お金を持つためには、節約は当然だが、「どうやったら稼げるのか」を必死で考えて勉強し、実践し、「稼ぐためのシステム」を「自分なり」に見つけることといった「王道」のやり方が、なんだかんだで生涯自分を助けてくれる。

3-お金とはいったい何なのか、を悟る

お金で叶えられるお金よりも大切なことに気づいた

徹底した倹約と、すべてをかけたアフィリエイト、それは一応は生身の人間である自分にとって、辛く苦しいものだったが、「必ず手に入れたいものは 誰にも知られたくない(Chage & ASKA “YAH YAH YAH”)」と口ずさみながらがむしゃらに頑張っていたのだ。

生活が少しだけ楽になったある日、大学の友人たちと会った。
彼らは大企業に勤めたり、地元で街づくりを頑張っていたり、未婚で趣味を楽しんでいたり、とそれぞれ人生を謳歌していた(ように見えた)。

その姿はまぶしすぎるのと同時に、お金のことだけを考え続ける自分の現状に疑問符も投げかけた。

生きるとは、人生とは、お金を稼ぐことや仕事することではなく、幸せに暮らすことでは?
そんな当たり前のことを、本当に忘れていたのだ。


かつて好きだった人も参加していたその場で、二次会には参加せずに帰途についたのは、「お金がもったいなかった」から…

何をやっているのだろう、自分は。

節約とか、お金を使わず稼ぐことに追われる生活をするのは、自分が求めている「人生」ではない。

時に借金をしてまで「楽しむこと」を優先させる人もいる。
それは人間の生き方として「正しくない」とは言いきれない。
もちろん、多額の借金は自らを苦しめることにつながるが、フォーカスすべきはそこだけではない。
大切なのは「お金で自分の人生を生きる」という意識なのだ。

「辛い生活」を続けたくないから期限を決めて瞬間的に頑張る

本当にお金がない場合は「瞬間的」には頑張るしかない。

徹底的に倹約してお金を稼ぐという「瞬間」。
「自分へのご褒美」なんてものは、その瞬間には絶対に考えない。

けれど、「瞬間」だから、いつまではダラダラ続けず、期限を決めていつかは終わらせる。

そして、「瞬間」が去った後は…自分の人生を生きよう。

どん底時代の自分は30代前半だった。貧乏でも乗り切れる体力や、そして未来があった。
現に頑張って乗り切った後は、夫婦の絆も強まり(割愛したが、お金をめぐって相当険悪になっていたこともあった)、お金も貯まり、仕事もうまくいくようになった。
若い頃の苦労は、買ってでもしたほうがよい、とはよく言ったものだ。

確かに、30代前半という楽しい時期に苦労を強いられるのはきついものがあったし、できればそうならない人生を送りたかったのは事実だ。
上記の「節約法」は、さすがに誰にもお勧めできないし、もう二度とあんな暮らしはしたくないと心底思う。

ただし、どん底を知ると、お金の本当の姿や価値も見えるようになった。
そして、収入が増えてもどん底暮らしのことを忘れずにいたため、お金の出入りには敏感になり、いつしか資産が増えていた。

お金がなくて、夢もたくさん破り捨てたし、「あの頃のおかげで今がある」などと、優しく振り返ることなどはできない。
けれど、少なくとも今の「精神的にも経済的にもゆとりある暮らし」につながっているのは確かである。