浪費は人生の醍醐味なのは真実! 浪費家に学ぶお金の使い方3選

家計管理
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「お金をどう使うべきか」といったことをネットで調べると、「いかに節約するか」「いかにやりくりするか」「いかに無駄遣いしないか」ということばかりが書いてある。
確かに、限りあるお金を大切に使いつつ、いざという時のために残して置いたり、何とか増やせないかと策を練ってみたりすることは、「賢いお金の使い方」としては大切なことだ。

逆に、お金の使い方が「下手」で、「浪費」を繰り返した挙句、「借金」や「自己破産」といったことに陥ってしまうと大変なことになる。

ただし、「お金を賢く使って沢山貯める」ことが、本当に偉いのか。
実は、「お金をじゃんじゃん使って全然貯められない」ことに学ぶべきこともあるのではないか。
ふと、そんな疑問も湧いた。

今回は、浪費家に学ぶお金の使い方3選をまとめてみた。

1-フットワークが軽い

スローリーな節約家

何かを購入する際、なかなか商品を選べなかったり、「欲しいけど、本当に使うかな」「欲しいけど、ちょっと高いな」「欲しいけど、でも別の商品も気になるなあ」と悶々と悩み続ける…のが節約家的思考。
悩み疲れて購入自体を辞める…という、時間のムダでしかないような行動を繰り返してしまうこともある。

そもそも「お買い物」自体、選択の連続で疲れる行為だ。
お金があったら「あれを買おう」「これに使おう」と考えるのは、楽しいが面倒なことでもある。
節約家の中には、お金を使うことにもはや「面倒」という名の「恐怖」感じている人もいる。

お金を使うことに慎重になりすぎて、疲れたり、時間がかかったりするのは「よいこと」だとは思えない。
お金で時間を買う方が、よほど有意義な人生を過ごせる場合もある。

スピーディな浪費家

浪費家の皆さんは、「欲しいな」と思った瞬間からの行動が早い

テレビショッピングで紹介されていた便利そうな商品、インフルエンサーが紹介していたかわいい洋服、急に「インテリアを変えたくなった」と思いついた時、誰かとの会話で「鯖缶が体に良いらしい」と聞いた時の反応…それらに対して「自分も欲しい!」と思ったら、即座に行動に移せる
すぐに身なりを整えてお店に走る、もしくは楽天のサイトで商品を検索してポチる。
ものすごいフットワークの軽さだ。

フットワークが軽いということは、悩みの時間もなくなるから、人生が濃縮され、豊かなものになる。
「欲しい」という気持ちを、次の瞬間には解消できているから、ストレスも貯まりにくい。
浪費家の方のフットワークの軽さは、心の軽さだ。


…それはお財布の軽さにもつながる、というのが、唯一の、そして最大の問題だが。

2-お金でできる楽しみを経験できる

ないから使わない節約家

節約家は、時に「お金があったら…するのに」と思いながらもあきらめることがある。
実際にお金がない場合もあるが、「かき集めたらお金はあるが、将来のためや生活のために使う(だろう)から」と、貯めておいたりするせいもある。
宵越しの銭はもたねえ! と啖呵を切れないところが、節約家の哀しい性である。

また、何かを買うとき、「もったいない」の一言で終わらせてしまうこともある。
成人式のための1回しか着ない振袖なんて、もったいない!
アイドルグッズに何万も費やすなんて、もったいない!

もったいないかどうかばかり気にしていると、逆に人生がもったいない気もする。

あれば使う浪費家

費家の皆さんは、「あれば使う」。
お金で解決する楽しみ、便利、楽…それらを思う存分活用する。


現代は、まさに「お金があれば大抵のことは解決できる」時代だ。
小さなことだと、例えば「家事が面倒」と思えば「家事代行」、「寝る前に部屋の電気を消すのが面倒」であれば「リモコン付き照明」、「お弁当作りたくない」なら「コンビニで調達」。
流行りの場所に行きたい、流行りの服を着たい、流行りの体験したい…すべてお金で達成。
例え、混雑するような場所であっても、お金があれば特別なプランを用意してもらえたりする。

浪費家の方々は、今の社会で経験できる最高の体験をできる。

…「今の」であって、「将来」はどうなるか…は、唯一の、そして最大の問題だが。

そして、お金を使うことに反比例するように頭を使わなくなり、自分が本当に求めているものが分からなくなることもある。

3-心が広くなる

心にブレーキをかける節約家

例えば、電車に乗るとき、最寄りの駅ではなく隣の駅から乗ったほうが目的地までの料金が安いかも、と考えて料金を調べたり、「お茶をコンビニで買うと高いから、スーパーで買いだめ、あるいは水筒を持参する」とか、「レストランで注文するとき、食べたいものではなく値段で決める」とか…
そんな、日常レベルの些細でせせこましいことに絶えず頭を使っている、のが節約家。

冷静に考えると、それ、楽しいのだろうか

いや、楽しいわけではない。
ただもう、習慣になっているのだ。
「お金は考えて使おう」と。
そして、お金を考えて使うことは賢いことだと思っている。

授業用のノートを買うときも、「A]より「B」のほうが罫線幅が若干細いので、字がたくさんかけて、ノートの使用量が減るということで「B」を使い、なおかつ余白はできるだけ取らず、ぎちぎちに書く…とか。

ちなみに余白を作らないノートの取り方は、勉強には向かないらしい(後で書き足したりできないから)。
これはmionaの実体験なのだが、私の成績が「そこそこ」だったのは、ノートの取り方にも原因があったようだ。

一事が万事、「お金を考えて使う」ことを行い、支出に対して神経質になっていると、成績はともかくお金は溜まりやすい。
こんな暮らしを長年続けていると、大抵の人はある程度のお金は作れる。
使わなければ貯まるのは当然のことだ。

しかしこれは、むしろ自分の人生をお金が、振り回されていることにもなる。
欲しいものではなく「安いもの」を選ぶというのは、自分の本当の価値判断を狂わせてしまう。

だから、例えば大富豪が「どれでも好きなものをプレゼントしてあげるよ」と言ってくれたら、「一番高いもの」を選んでしまったりするだろう。
何故なら…自分では買えない(高い)から。
それが本当に自分が好きなものかは、考えることなく。

心はいつでもアクセル全開な浪費家

そんな風に、心が少し乾燥気味になっている節約家とは裏腹に、浪費家の皆さんは「欲しいもの」を買う。

「かわいい!」
「自分へのご褒美」
「今しか手に入らない!」
「お金は後から(ローンやリボで)払えばいいか」

節約家とて、このようなことが全く頭をよぎらないわけではない。
だが、一歩踏みとどまってしまう。

浪費家の皆さんは、自分に忠実で、欲望に素直。
…欲望が破滅につながる場合もあることが、唯一の、そして最大の問題だが。

mionaが節約家になった理由…は、やはり育ってきた環境か?

育った家庭は、経済的には「ごく普通」の家庭だった。
いや、もしも通知表みたいに10段階程度で経済状況を評価するなら、「6」か「7」くらいだったかもしれない。
欲しいものを何でも買ってもらえたという状況ではなかったが、貧乏というほどでもなかった。
祖父母の援助も大きかったのだが、私立の四年制大学に進学(自宅通学)させてもらえたほどだ。

だが、miona及びきょうだいは皆「節約家」である。
というのは、両親が大変お金にルーズで、上記に書いた「浪費家」の典型だった。
それは子供心にも不安になるほどで、「うちのお金がなくならないように、できるだけ節約しないと」と考えながら育って来た(両親は浪費家だが「お金がない」が口癖だった)

人が節約家(節約志向)か浪費家(浪費志向)になる理由など、実際のところはわからないが、少なくともmionaの場合は「不安だったから」だと思っている。