50代になったら人生を「清算」すべきな3つの理由

50代の生き方
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半世紀を生き抜き、50代になると、これまで自分が積み重ねてきたものの答えが示される

お金を稼いで浪費していなければ、金銭的にゆとりがあったり、またその逆だったり。
仕事や趣味でレベルアップを頑張ってきたのなら、何らかの成果が如実に現れたり、その逆だったり。
人とうまく関係を築いてきたのなら、豊かで楽しい人間関係を持っているだろうし、その逆だったり。

50代は、人生の答えが明かされ、清算される時期だ。

もちろん、30代とか40代とかの節目にも答えは提示されていた。
けれど、そのときは「これは答えではなく過程だ。まだ修正はいくらでもできる」と感じていた。
「いつ修正するの?」
「そのうち」
という曖昧気分で、受験生よりものんびりと構えることができていた。
実際、30代、40代で「あれ、まだあれやってないぞ。これもやりたいぞ」と思ったら、仕事でも結婚でも趣味の分野でも、遅まきながら取り組み、人生の軌道修正がしやすい。

しかし、だんだんとそれが難しくなってくる50代だからこそ、人生の「清算」をすべきではと思う3つの理由をまとめてみた。

1-50年間分の可能性はすべて消えたから

半生がすべて終了したという事実

50代からでも何でもできる。仕事や結婚や趣味にいくらでも挑戦できる、これは事実。
けれど、「50代まではやらなかった」というのも事実
人生が100年だとしたら、人生の半分はそれらを「やらなかった」というのが事実。

「半生」はもう、終わったのだ。泣いても笑ってもここまでの人生は終わった。
50年分の可能性はすべて消えた
もう、どうにもできない。人生の大半の答えは出てしまった。

50代の場所は、たどり着くはずだった未来

20代、30代、40代になっても、それまでの時間はすべて過ぎ去り、二度と戻れないというのは事実だが、40代ではまだ「自分の人生はこうだった」という結果を出すまでには至っていない。
過去の時間は、今後の人生を花開かせるための助走のようなものだと、考えることもできた。
今はまだ夢をかなえていないが、きっと未来には夢にたどり着くはずだと。

その「未来」とやら、それが50歳
50代は、若い頃に思い描いた「人生」そのものだ。

2-人生を清算すればこれからの生き方がクリアになるから

あるのは自分の人生はこうだった、という事実のみ

「自分の人生(半生)はこうだった」というのは、まぎれもない事実で、そこには予感も期待もない
その事実はもちろん、今の自分にも影響している。

自分の人生は…
仕事は頑張ってきたしお金も稼いできた。
友人は決して多くはないが、少数の、心から信頼できる人がいる。
夫とも色々あったが、「操作を覚えるまでは苦労したが、やり方が分かれば便利になった家電」のように、互いが心地よい距離感や空気感を覚えて、何とかうまくやっている。
ワンコ中心の今の生活には大満足している。
あの時はよかったという武勇伝もあれば、思い出したくない黒歴史もある。

それが、自分の人生だったのだ。
まぎれもなく。

50代で人生を清算してみる

「これが自分の人生だった」
と、アラフィフくらいで「一区切り」つけて、人生を「清算」、あるいは答え合わせをしてみる。

やり残したこと、やりたいこと、まだたくさんあるし、後悔もあるが、とりあえず清算だけしてみる
清算というか、実際には中間決算のようなものだが、一度区切りをつけてみる。

そうして、過去は過去だと割り切る
今からしたいこと、できること、そんなことに積極的に目を向け、これからの生き方をクリアにしていくために

3-第二の人生は還暦よりも少し早めに考えた方がお得だから

第二の人生は還暦から? 定年から?

日本では、60歳を還暦として一区切りつけることが多い。
または、定年を目安にして「第二の人生」を考えることもある。

だが、実際には60代になると、大きな足かせができる。
それは、収入(仕事)と健康だ。
50代ならまだ「現役」としてそれなりの収入がある人が多いから、何かに挑戦するにも「資金」の壁を越えやすい。
50代なら60代よりは健康な人も多い。
とにかく50代は60代よりも若く、その分の可能性もあり、バイタリティもあるのは事実。
失敗しても、取り返しがつきやすいのも、若さがあればこそ。

もちろん、60代であっても70代よりは若いし、70代は80代より若い。
これまでのためにではなく、これから自分らしい人生を生きていきたい、そう思うことが何よりの人生の武器になる。

人生を清算する「ふり」だけしてみる

人生を50代で清算するのは早すぎるとか遅すぎるとか、50で区切る必要もないとか、いろいろな見方はあるが、グダグダ言っていると何も始まらない。

とりあえず一度「清算」して「区切る」…ふりだけする。
そう、ふりだけでいいのだ。
実際には人生は普通に続いているのだから。

終わったと思ったら続きがあった、というのは、本当にうれしいものだ。
ライブでのアンコール、映画のエンドロールの後の大団円、初恋の人との再会…終止符を打った出来事の後に来る、思いがけない「おまけ」

これまでが後悔ばかりの人生だったら、「これから後悔しないようにするためにはどうすればよいか」を考えて実行できるし、やり残したことがあれば取り組めることも多いし、平凡な人生だったら何か刺激を求めることもできる。
とにかく「終わったはずなのにまだまだ色々できる」という、お得感満載の年代が50代だ。