掃除は場所別に集中して取り掛かったほうがやりやすい。
ここでは場所別の掃除方法をまとめてみた。
キッチン
冷蔵庫
- 冷蔵庫の上部は、いつの間にかべたべたした汚れが付きがち。その都度、掃除してもよいが、面倒なので適当な紙で覆い、時々その紙を取り換える。
- 外部全体は中性洗剤かセスキ水で拭き、アルコールで消毒。内部の取り外せる部分は、キッチン用洗剤で洗い、アルコールで消毒。
- 冷蔵庫や食器棚に重曹をカップ1杯置く(2、3ヶ月持つ)
レンジフード・ファン
- 換気扇の外せる部分を外す。以下のいずれかで油汚れを取る。
- セスキ炭酸ソーダを水でペースト状に伸ばし、20分ほど放置(油がの固まりがあれば布で拭き取る)。その後、湯で流しながら不織布もしくはスポンジで汚れを拭き取る。(重曹 大さじ1、水 100㏄でもよい)
- 汚れが軽い場合は、食器用洗剤を多めに使ってスポンジで泡立て、全体に塗って20分ほど放置し、湯で流す。
- ひどい汚れは、割り箸または金製のたわしでこそげ落とす。脂が固まっているところはスチームアイロンをあて、汚れを浮かせる。
- 湯で溶かしたセスキ水を鍋(又はビニール)に入れ、ファンを漬け込む。
- 換気扇周りはセスキ水で拭く(乾いたら白っぽい部分を再度水拭き)
シンク(人工大理石)とコンロ周り等の油汚れ
- メラミンスポンジ→クリームクレンザー(研磨剤成分が20%以下がベター)→ナイロンたわし(底辺)住友3Ⅿ、scotch、キクロン) ※酸やアルカリに弱いので漂白剤はあまり使わない
- 排水口用は、重曹と酢を混ぜてお湯を少し加えて発砲させ、1時間ほどしてから一気に流す(少しでも油分を溶かしやすくするため、暖かい季節に行う方がベター)
- 軽い油汚れは、重曹を振りかけて油と馴染ませて布で拭く、または重曹水で拭き、酢を振りかけて中和させる。セスキ炭酸ソーダ水で拭いてもOK。
キッチン用品の掃除
- 鍋の焦げ付き落とし
- 水を張って重曹を小さじ2くらい入れて沸騰させた後、火を止めて数時間放置してタワシなどでこする。
- コーヒーメーカー
- 1リットルのぬるま湯にカップ4分の1の重曹を溶かしたものを入れてスイッチを入れ、通常運転させた後さっと水で洗う。
- まな板
- 重曹を振りかけてタワシで洗う(生臭さが残った時に)
- 魚焼きのグリル
- 重曹を敷き詰めて焼くと消臭に。そのまま重曹で洗う。
- キッチン全体(カップボード、壁など)
- 汚れがひどくなければ中性洗剤で十分。
風呂・洗面所
- 風呂桶、壁などの通常の掃除
- 重曹とセスキ炭酸ソーダを混ぜたものをスポンジにつけて擦るだけ(少し放置してもよい)。しばらく置くと良いが、壁などは面倒ならそのままにしていても、入浴中に蒸気できれいになる。
- 洗面器、風呂イス
- クエン酸を小さじ1と水200mlをキッチンペーパーに含ませて貼付け、2時間以上放置。重曹を入れて水を張り一晩置いても。
- 頑固な汚れはオキシクリーン大さじ1に湯(40~60℃)
- 風呂イスはオキシペースト(オキシ、重曹、水を1:1:1の割合で)
- 洗濯機
- 小物の漂白に使った水を利用して槽洗浄する(方法は各洗濯機のマニュアルに従う)。
- 排水溝
- 重曹をたっぷり振りかけた後、酢を注ぐ(酢は温めると反応が良い)。汚れを浮き上がるので、パイプのつまり防止にも。
- 洗面台
- クエン酸と不織布で擦る。
- カビが発生したら、スポンジに漂白剤をつけて拭き、しばらく置く。その後、シャワーで流す。排水溝グッズ、洗濯機のホースの先なども、洗面器に漂白剤を入れて浸けおき。
トイレ
- 壁、便器の裏の埃をホウキで掻きだす。床は洗剤で拭く。
- 便器は不織布、トイレ用洗剤(クエン酸)、メラミンスポンジできれいにする。壁はクエン酸で拭く。
ほか
フィルター
- トイレ、洗面所、お風呂、廊下のフィルターをはずしてホウキで埃をとった後、重層水または家庭用洗剤などに浸けこむ。
- スポンジなどでこすって汚れを落とし、乾燥させた後に取り付ける。
網戸・サッシ・ベランダ・窓
- 網戸&窓:
【外側】ホースで全体に水をかける(汚れを緩ませる) → 汚れがひどいところは、スクイージーを使うなどして中性洗剤をつけ、その後水気を拭き取る。
【内側】ざっと水拭きした後、汚れがひどい場合は中性洗剤をつけてふきとる。 - サッシ:ほうきで埃や落ち葉などを取り除く。窓掃除終了後に、水で流す。
排水溝の掃除
排水管の詰まりやドロドロの原因になりやすいのは、油である。油は高熱で溶けるため、真冬よりも真夏の方が溶けやすい。排水管が通っているあたりの地中の気温も当然高いため、夏に掃除をした方が効率が良い。
掃除の方法は、軽い汚れであれば重曹と酢を混ぜたものを排水管に注ぎ、お湯を少し注いで30分ほど放置する。その後水で流す(ぬるめの湯でもOK。水を入れたバケツを屋外に置いておくと勝手にお湯になる)。つまりが気になるようであれば、漂白剤や市販のパイプクリーナーなどを使う。
夏の虫対策
ペットのいる家庭はむやみに殺虫剤を使わず、ペットにも(もちろん人にも)優しい虫よけをしよう。
- コバエには…
- 梅雨の前後にキッチンやゴミ箱に沸きやすいコバエ。まずはゴミ袋の口をしっかり閉める、シンクはきれいに洗う、などの衛生対策をするが、沸いてしまったらアルコール(エタノール)を虫やシンクなどに吹き付ける。殺虫剤を使わずワンコにも優しい虫対策を。アロマを加えてもOK。
- 窓の虫には…
- 窓の「ワンコが舐めない部分」には、あらかじめ殺虫剤を吹き付けておくとよい。
- 蚊には…
- 蚊取り線香は室内で炊くと臭いが残りやすいので屋外の作業時に。室内では、ベープや虫よけスプレーなどの方がよい。刺されたときのために、ムヒなどは常備する。
ダニを徹底的に防止する
ダニの特性を知る
ダニの好む条件
- 高温多湿(温度20~30度・湿度60%以上、4月から9月が特に多い)
- 餌が豊富(食品カス、室内塵に混じったフケやアカなど有機物)
- 棲家がある(畳、じゅうたん、寝具、布製品、衣類など)
ダニの被害
排泄物(特に糞)や死骸、それが細かく壊れて粒状になったものがアレルギーを起こしやすい。喘息や鼻炎、アトピー性皮膚炎の原因になったり、人間の皮膚を刺して痒みや皮膚炎を起こす。
基本的なダニ対策
- 引き出し、押し入れ
- ダニシートを敷く(効果は半年くらい)。その上に新聞紙を敷く。
- 換気
- ダニの弱点は乾燥に弱いことで、湿度が60%以下になると死ぬため、室内の換気を良くする。
- 掃除
- 毎日のこまめな掃除と、衣類や布製品のこまめな洗濯が基本。
- 布団類はよく晴れた日に5時間以上天日干し(何回も裏返す)するか布団乾燥機をかける。布団乾燥機で布団の湿気をとっても、時間がたてば再度布団に湿気が吸収されるため、換気は必要。
- 家庭用電気掃除機
- ダニフィルターの付いた紙パック式の、吸い込み率210W以上の掃除機がベスト。1平方メートル当たり20秒以上かけて吸引すること。
- ダニ駆除対策スプレーを使う
- 精製水/ミネラルウォーター(200~300ml)と、精油のティーツリー(10~20滴)を混ぜるたものをスプレーする(床やカーペット、天日干しする前に布団や枕に)