よく「ごく普通の人」が、ブログやYoutubeで財を成したという話を聞く。
「ごく普通」とは、子供の頃から優等生だとか、何かに秀でているとか、実家が資産家だとか、そういったことはなく、容姿で特に目立つこともなく、これといった趣味を極めているわけでもないような人のことだろう。
こんな「ごく普通」の自分でも、お金を稼ぐことができたのだから、あなたもやってみましょう!
と、その手法をご丁寧に紹介している人もいる。
時々、そういった方々のブログなどを読んだりするが、「ここまで言っていいんかい」と思うほど、かなり親切に、というか「金儲けのネタバレ」みたいなことをしている。
皆がこれをやりだしたら、ブログ界は崩壊するのでは…と思うが、多分、しない。
なぜなのか。
それは、「ごく普通の人」ができるはずの、「ごく普通のこと」ができない人が、とても多いからだ。
逆に言えば、ごく普通の人がごく普通のことをやれば、ちゃんと稼げるようになる。
例えば、ごく普通の主婦であった私もそうだ。
ごく普通の人が「ネットで稼ぐ」ための「ごく普通の3つのこと」についてまとめてみた。
1-ごく普通に「はじめてみる」
ごく普通の人だから、ごく普通のことをやる
例えば、大企業に入社したり、何らかの突出した才能を生かしたり…といった形でお金を稼ぐのは簡単ではないが、「ネットで稼ぐ」程度であれば、「ごく普通の人」が「ごく普通のこと」をすれば、誰でもできる。
才能ある人であれば、「特に何もしなくても」それなりの成果は残せるかもしれない。
けれど、ごく普通の人であれば、やはりごく普通のことはしておかないと、なかなか成功できない。
ごく普通のこととは、特別な技術も家庭環境も学歴も不要だ。
ごく普通の人が成功するためにできるごく普通のこととは…
「人任せにしない」「面倒くさがらない」「言い訳しない」「実行する」「勉強する」「自分の頭で考える」「試行錯誤する」、そしてそれを続けていく…といったことだ。
要するに「頑張れば」誰でもできる…これが「ごく普通の人」がやる「ごく普通のこと」。
ただ、実際にはこれらができない(というか、やろうとしない)人も非常に多い。
だから、せっかく親切なブロガーさんたちが手の内を明かしてくれているというのに、ネットで稼ぐことができないのだ。
ごく普通の人はごく普通のハードルを越えてみる
かつて、かなり貧しくて世帯収入が200万円程度だった頃、何としても稼がないといけないと必死でアフィリエイトの勉強をし、とりあえず年間で50万円稼いだ。
きっかけは、ある日新聞か何かの広告で「ネットで稼ぐ」という文字を目にし、「一体全体、どうやったらネットで稼げるのだろう」と調べ、「アフィリエイト」という言葉に出会ったことからだ。
つまり、当時の私はずぶの素人で「ごく普通の人」だった(もちろん今も「ごく普通の人」である)。
アフィリエイトでお金を稼ぐ方法を覚えた私は、さっそく友人たちに教えた。
だが、誰一人、私のように稼ぐことはできなかった。
その理由は、始めなかったからだ。
本当に稼げるのか、登録するのが面倒、口座を入力するのが怖い…そんな言い訳ばかりしていた。
中には、私がかなり詳しく教えたのに、なぜか高額な情報商材を購入し、結局は始めなかった、という人もいた。
とあるYoutuberの方も言っていたが、どんなに「稼げる方法」を動画で伝えても、そもそもその動画を始めない人がほとんどらしい。
まずは最初の動画を一本アップしてみること―これが出来るだけでも素晴らしいのだとか。
アフィリエイトを始めるのは、技術的には別に難しいことでも何でもない。
つまり、ごく普通のこと。
始めないと始まらない。
2-準備すること
起動時には頑張るしかない
私は、「ネットで稼ぐ」という文字を見かけてから1か月後にサイトをオープンした。
当時はブログやWordpressよりも「個人サイト」が主流で、ホームページを作るのには今よりは若干知識も必要だったが、実はすでに簡単なホームページなら作れるスキルは持っていた。
だから、「そもそもホームページってどうやって作るの?」という段階は、とりあえずはクリアしていた。
とはいえ、日記や本の感想などしか書いていなかった個人サイトから、どうやって「収益」を出すのかについては、未知の分野だった。
何かをしようとしても、色々とわからないことができてくじけそうになるが、とりあえず一つ一つつぶしていくしかない。
家電などもそうだが起動時が最もエネルギーを消費する。
つまり、一番苦労するところだが、起動にダラダラと時間をかけていたら、段々当初のやる気も薄れていくため、一気に集中してやった方がよい。
ところでアフィリエイトとは
アフィリエイトが収益を出す具体的な方法は、詳しく説明しているページが山ほどあるため、ここではとりあえずさわりだけ書いておこう。
アフィリエイトのしくみ
- ホームページ、ブログなどを準備する
- アフィリエイト会社(ASP)に申し込む(Amazon、楽天、A8ネット、バリューコマースなど)
- 用意したホームページやブログに、ASPの商品のリンクを貼る
- ホームページやブログを閲覧した人がリンクをクリックしたら(商品を購入したら)、収入が発生
初心者はこれらを一つ一つクリアしていくわけで、慣れないと各作業に戸惑って「面倒くさい!」と投げ出したくなる。
だが、ここだけは頑張らないと、次につながることは絶対にないため、やるしかない部分だ。
3-つづけること
最初から成功する人は稀(ていうかごく普通の人はムリ)
やる気があれば、「はじめる」「準備する」は誰でもクリアできる。
問題はその後である。
アフィリエイトを始めたのに、全然収益が出ない…よくある話だ。
ここで挫折してしまう人は多いと思うが、諦めたらゲームオーバーである。
「どうすれば稼げるようになるのか」については、これもまた、あちこちで「ここまで手の内を明かしてよいのだろうか」と心配するほど、アフィリエイターの方々が紹介しているので、詳しくはそのようなサイトや動画を見たほうがよい。
稼げない状態をダラダラ続けていても、ずっと稼げない状態が続くだけだ。
だから、何らかの対策をしなくてはいけないが、一番大切なことは、絶えず(少なくとも軌道に乗るまでは)試行錯誤をし続ける、ということ。
そして、誰かに回答を求めるのではなく自分の頭で考えること。
訪問者を増やす方法やSEO対策の方法などは、多くのブロガーやアフィリエイターが教えてくれる。
けれど、「では、自分は何をすればよいのか」は、自分でデータをとって、そのデータから自分で考えなくてはいけない。
それも、一度だけ、一回だけではなく、何度も何度も試行錯誤を続ける。
ネットだからできる「ごく普通のデータ収集」
まずは「自分が稼げない理由」を徹底的に調べること。
原因が分からなければ対処のしようもない。
ネットビジネスが「ごく普通の人」でも成功しやすいのは、その「原因追及」もすべてネットでできてしまうからだ。
例えば、「サイトの閲覧者数」「検索されたときのランク」「ページ内で人気のある部分」「主な閲覧者の状況(年齢、性別、居住地、ネットを見る時間帯など)」…
こんなことが、すべて簡単に数字として見ることができる。
実店舗でこれをやろうとすると…結構大変だ。
例えば「雨の日は来客が少ない」と何となく感じていても「晴れの日の昼間に比べて、雨の日の夕方はどのくらい少ないのか」とか、「本当に雨の日は少ないのか(思い込んでいるだけではないか)」ということが見えにくい。
いちいち記録していたらよいのだが、すごく面倒だ。
その点、ネットはシステムを入れておくだけで、「昨年と比較してどうかな?」ということがすぐにわかる。
アフィリエイトなどをスタートしたら、最初は売上よりも「データ分析」を徹底してやった方が、後々につながりやすいと思う。
ごく普通のことに慣れてきたら、データ分析に挑戦してみる
データは収集してざっと眺めるだけでも、いろんなことを教えてくれるが、それに慣れてきたら「データ分析」に挑戦してみる。
例えば…
・データ:閲覧者は〇〇人
・分析:閲覧者が少なすぎる→増やさないと!
・対策:SEOにもっと力を入れよう
SEO(対策)とは
Googleなどで何らかのワードで検索した時に、自分のサイトが上位に来るように対策すること。
例えば…
・データ:○○のワードで多くの人が検索している
・分析:○○に関するのは□□の商品ではないか→□□の商品を買ってもらいたい
・対策:○○のワードから□□の商品に誘導する仕組みを作ろう。
アフィリエイトテーマの見つけ方
アフィリエイトに限らず、実は、私自身はアフィリエイトの作業は、現在はほとんどやっていないのだが(収入は多少あるが)、アフィリエイトで培った「稼ぐ方法」をビジネスに活かしている。
そんな感じで、アフィリエイトに関してはまだまだ書き足りないことが山ほどあるが、ここで書いてもあまり役には立たない。
というのは、既に他の多くの人が、自身のブログや動画で伝えていることばかりだからだ。
私がしたのは、彼らが伝授してくれる大切な知識を「実行」しただけ。
まさに「だまされたつもりで」あらゆることをやっている。
ネットで稼ぐことは、ごく普通の人であってもできることだが、「ごく普通のこと」を一つ一つやっていかないといけない。
未知のことも沢山出てくるが、それを調べていく過程も含め、それらを「おもしろい」と思えたら、ネットビジネスは成功する。