エルメスのお店に入って、バーキンのバッグを3個くらい買ったからと言って、チロルチョコ3つ買ったのと大して変わらないでしょ?
と思えるほどの大金持ちの人以外は、家計簿で家計管理した方がよい、と思う。
残念ながら、これまでの人生でエルメスどころかブランド物はほとんど買ったことはなく、今回「ブログで例を出すから」という理由で「バーキンって大体どのくらいするの?」と調べて、想像の3倍ほどの金額だったことに驚いたくらいの人間なので、私は家計管理は一応行ってきた。
そもそも「家計」だの「お金」だのと言っても、とりあえず管理すべきは「数字」。
とはいえ「数学」レベルのスキルは不要で、「たしざん」「ひきざん」、たまに「かけざん」「わりざん」ができる程度でよい。
もしも家計管理を行っていなかったら、今、自分にいくらの資金があるのか、今後はいくらくらいの収入があるのか、そして今、欲しいものを手に入れたら家計はどうなるのか…
全く分からないのは怖すぎる。
家計管理はするに越したことがないと思う3つの理由をまとめてみた。
使わなくてよいものに使わないため
何にでもお金を使っていたら大富豪でも貧乏になれる
家の中に「打ち出の小槌」があれば別だが、残念ながら実際には存在しないため、多くの人にとって所有できるお金は限られている。
だから、「特に使いたいことではないもの」にお金を使ってしまうと、本当に使いたいことにお金を使えない。
これは、高収入の人であっても同じだ。
数億の年収があっても、数億以上の支出があったら、誰でも簡単に貧乏になれる。
ましてや、たかだか世帯収入が数百、数千万円程度の庶民だったら、湯水のようにお金を使っていたら(湯水ですらタダではないが)、お金は残らない。
だから家計管理をして、自分がお金を使いたい部分にはお金を使い、どうでもいい部分にお金を使いすぎないようにすることは、やはり必要なのだ。
「ムダな」お金は使わないようにする
どうでいいことにお金を使うことを「ムダ遣い」という。
何に対しても「お金を使わない」生活は、あまり面白くないので、まずは「ムダ」な部分のお金を使わないように心がけてみる。
お洋服が好きで食事はどうでもいい、と思っているのに、実は食費が意外と高くなっているケースがあったりする。
何にいくら使ったが分かれば、「食費が多すぎるので、外食を減らす、節約メニューを考える」などという次の対策をとりやすい。
家計管理を行うと、そういった支出のメリハリがはっきりする。
欲しいものにお金を使うため
お金の使い方を考えたら欲しいものが買える
家計管理をして「どこがむだなのか」がはっきりし、その分のむだをなくしたら「使いたいこと」にお金を使える。
例えばバーキンを買う!
と、例を出したいところだが、実はバーキンについて「エルメスの有名なバッグ」「高い」「林真理子さんが気に入っているらしい」ということ以外、何の知識もなかった。 ついでにエルメスについては「馬具からはじまった」「電車男」「スカーフの柄」程度のイメージしかもっていなかったという体なのだが、「憧れの高級品」の例として、とりあえず事例にしてみる。
実は、同じだけの収入があっても、バーキンを買える人と買えない人がいる(趣向とか環境とかはおいといて、単に経済的な視点で)。
前者は、使いたいものだけにお金を使っている人。
フラペチーノを我慢して、あるいはスタバには興味がなくて、けれどどうしてもバーキンが欲しくて、そのためにお金を貯めていけば、いつかは購入できる。
後者は、バーキン以外の様々なことに対してお金を使っている人。
ヴィトンも欲しい、リラックスのためにスタバも飲みたい、リフレクソロジーも必要経費で、飲み会も旅行もデートも…と際限なく「バーキン以外のもの」にお金を使っていたら、本当に欲しいバーキンは手に入らない。
欲しいものを手に入れるためには、それを邪魔するもの(欲しいもの以外のもの)は何か、その邪魔者を減らせないか、を見つけるために、家計管理を行うしかない。
ただし…バーキンに限って言えば、バーキンはフラッとお店に入って購入するものではなく、「選ばれた人」しか持てない仕組みになっているらしい… バーキンが欲しいわけではないので、バーキン話はこの辺にしておくが。
家計の未来を見るため
家計簿は自分だけのお金のマニュアルになる
家計管理で行うのは「今」の状況を把握し、未来の計画を立てることだが、そのデータを保管しておくことで「過去」も見ることができる。
過去にどれだけの収入があった、支出はどのくらいだった。
〇年の支出は多かったが、それはこういうイベントがあったからだ。
○月はボーナス月だから収入が多いが、色々買いすぎて結局トントンになる。
そんな風に、過去に遡って傾向が分かる。
そのデータは、Amazonにもジュンク堂にも売っていない、どのYoutuberもブロガーも語ることができない、大切な「自分だけのお金のマニュアル」だ。
そして、「うちにはお金がない」「貯金がない」など、家計の改善を考えたとき、このマニュアルがあれば「どこから手を付けていいかわからない」ということにならない。
自分のお金マニュアルがあれば未来図も描ける
節約や家計管理を行う際、「家計簿をつける」のはとても大切なことだが、家計簿をつけるだけで家計改善ができるという甘い話などない。
つけるだけではお金は貯まらないし、何の改善にもならない。
だが、数か月家計簿をつけることで、次第に「未来予測」もできるようになる。
例え、十分お金にはゆとりがあり、老後の資金を1億くらい貯めていたとしても、「お金の使い方」を知ることで自分の未来図も描くことができる。
家計管理をしないメリットは、ない
家計簿をつけないことのメリットは「つけるための時間をとらずに済む」ことくらいしかない。
だが、現実にはそのわずかな時間すら惜しむくらいにタイムマネジメントに気を配る人は、お金の価値はわかっている人だろう。
ただし、家計簿といっても「市販の家計簿のようにちょこまか細かい記録をつける」方法だけではない。
家計管理の様々な方法については、本ブログで紹介していく。