上質な暮らしとは
「上質な暮らし」に憧れる。
と言っても…「上質な暮らし」とは?
上質な暮らしとは「こうあるべきだ」という明確な定義は様々だと思う。
そもそも定義は変化していくもの。
「人前でもマスクを着けたまま喋ること」など、コロナの前まではむしろ失礼に当たるようなマナーが、今では立派なマナーになる時代、「定義は変わる」ということが最大の定義でもあるのだから。
とはいえ「今の自分が思う、上質な暮らしの定義」はある程度定めておくとよいと思う。
私が考える上質な暮らしとは、以下のようなことである。
- 質の良いものを買ったり使ったり身につけたりすること。
- 無駄をなくしたシンプルな生活を送ること。
- 生きたお金の使い方をすること。
- オンオフのメリハリをつけること。
- 四季を感じること。
- 感謝すること。
- 丁寧にものを扱うこと。
- 身の回りのものに対してきちんと意識を向けること。
といったようなことが、私の定義。
つまり、「何でもいい」とは思わない、口にしない。
自分なりの「こだわり」は持つが、それに固執するのではなく、それはあくまで「今日の、今のじぶんのこだわり」であることを自覚して、日々移り変わる変化に柔軟に対応していくこと。
私が「今考える」上質な暮らしとは、そういったことである。
上質なものを持つ~ものは時間を演出するためのもの
上質な暮らしには自分の「心映え」ももちろん含まれるが、ここでは「もの」に焦点を当ててみたい。上質なものとは、いわゆる「品質の良い」ものだけではなく、いつも快適な状態でものを持ち、使うということ。
例えばタオルなら、ふかふかで真っ白なものとか。
100円のタオルでもよいが、安いタオルはすぐにごわごわになり、ゴミとなってしまう。だから常に快適に使うためには、少し値が張る場合もあるかもしれない。
ただし、いくら質が良くてもデザインが気に入らなければ「快適」には使えない。自分がタオルを使うたび「幸せー」と顔をうずめてうっとりするような品が、すなわち「上質」だと思う。
ブランド品に対する憧れと考察
上質なものと言えば「ブランド品」が思い浮かぶこともある。
ここでは、自分なりのブランド品に対する考え方についてまとめてみた。
バブル時代に青春を送った私とブランドのお話
まず最初に書いておくが、現在50代の私は、ブランドについての知識はかなり薄い。そんな自分が、今ブランド品についてどう考えているかを、以下に書いていく。
私が青春を過ごしたのはバブル時代。海外旅行も何度か行き、免税店やブランドのショップを覗いたこともある。
だが、そういった背景の割には、ブランド品をほとんど購入したことがない。
というのは、そもそもブランド品というものをよく知らなかったからだ。
中学の英語の時間に「Brand」という言葉が出てきた。英語教師が「Brandとは…ブランド品とかで使われている言葉ですね。銘柄のことです」と説明した。だが、当時の私には「ブランド品」も「銘柄」も意味が分からなかった。テストにはとりあえず「銘柄」と書き、〇をもらって満足していた。
制服時代を終了し、大学へ。
キャンパスの女子学生の多くは、同じ模様のバッグを持っていた。茶色っぽい地にアルファベットやお花っぽい模様。まるで学校指定のバッグのようにあちこちで見かけるので、「流行っているのかな」と呑気に考えていた。
それが「ルイヴィトン」というブランドのものだと知るのは、20歳を過ぎた頃だった。
「エルメスのスカーフって女の子は喜ぶのかな?」
あるときサークルの男子から相談された。
「エルメス? …喜ぶんじゃないかな?」
とりあえず、適当に言ってごまかした。
エルメスというブランドがあることを認識した瞬間だった。
そういや「ティファニーのオープンハートネックレス」や「カルティエの三連リング」も流行っていた。それが何かは知っていたが、私の中では「ナタデココ」や「ルビーの指輪」と同じくくりだった。「今流行っているもの」のひとつだ。
とはいえ、ブランド品について何も知らなかったわけではない。
シャネルやディオールなど一部のブランドについては、「おしゃれなブランド」として把握していた。祖母や母が所有していたからだ。子どもの頃から日常的に目にしていたのだが、それが「ブランド品」であるという認識はなかった。あえて言うなら「サンリオ」と同じような、メーカーの名前に過ぎないという感覚だったと思う。
そんな私も大学を卒業するころには、ブランド品の価値と、女性たちが憧れる気持ちを理解するようにはなっていた。海外旅行の際にいくつかのブランド品を手に入れることもあった。当時は香水やスキンケア用品に興味があり、スカーフも一枚買い求めた。
30代になってからCelineのバッグを購入。また、母からもらい受けたCoach、Ballyのバッグも手元にある。
そんな感じで、そもそも無知だったし特に関心もなく、「一個くらいは持っておこう」と思った程度で、ブランド品とはあまり縁がなかった…
これが、バブル期に青春時代を送った、ある女の実話である。
人生半世紀を過ぎて「ブランド品」の「価値」を知る
人間、50歳を過ぎると、これまでの人生とこれからの人生について色々と考えたりする。
そのあたりの話については、別の箇所で話しているので端折るが、私は「これまでやっていないことをやってみたい」と思うようになった。
ブランド品を購入して所持することも、その一つ。
そして、もう一つ、こちらは現実的な問題である。
ブランド品があったら「いざという時」に便利だなあ、と思うシーンが増えてきたのだ。
「いざというとき」とは、例えば観劇、デパートでお買い物、フレンチなどの高級レストランに行くとき。
オシャレして鏡の前に立つとき、とりあえずいつものカジュアルな服装に身を包んで出かける時、「ステキなバッグがあればびしっと決まるのになあ」とふと思う。
もしかして、「こんな時こそブランドバッグ?」
私がブランドバッグを持つ「時期」は今なのだと、おしゃれの神様が舞い降りて告げた(?)。
まあ、とにかく「よし、ブランドバッグを買おう」と決意したのである。
ブランドバッグを買おう!私の条件を整理する
50代にもなると、若い頃に買ったバッグを今も大切に使っているとか、いくつかバッグを購入したので新しいものを欲しい、という状況の人も多い。
だが、前述したとおり、私はブランドについてかなりの無知である(Celineのバッグは買ったのだが、免税店だったので入りやすかった)。正直、何から始めてよいのかもわからない。
そこでまず、今欲しいブランド品(バッグ、財布)についてのイメージを固めてみた。
- バッグ編
- 使える場面が多いこと。ちなみに私が使用したいと思う場面は
- スマートカジュアルで入れるレストラン(日本では、ホテルを含む大半の高級レストランはスマートカジュアルでOKとのこと)
- 歌舞伎、ミュージカル等の観劇、クラシックコンサート、神韻
- 着物にも合えば使用範囲が広がる(一応着物は持っている)
- デパートでのショッピング、同窓会
- 美術館、博物館
- 国内旅行、ホテル(海外でブランド品は危険すぎるのでNG)、ホテルでのアフタヌーンティー
- いつか行ってみたい豪華船旅や豪華列車
- スタバ程度の街のカフェ、軽いランチ
- 80歳になっても使えること(軽くて年齢を問わないデザイン。肩掛けがあると便利)
- 色は黒(ほとんど持っていないのだから、定番の黒がよいだろう。本来は茶色も好きなので検討中)
- ミニ過ぎない(私の体型に合わない)
- ロゴや刻印(金文字)が目立ったりギラギラした雰囲気じゃない。
- 実店舗で見て買えること(ネットのみの販売は却下)
- 使える場面が多いこと。ちなみに私が使用したいと思う場面は
- 財布編
- 普段、コンビニに行くときなど用の財布ではない。
- 「百貨店で高級化粧品を買う時(実は、化粧品だけはデパコスを使っている)、カードを出すときに満足感も同時に味わう」「歌舞伎に行った時、ちょっとしたお土産を買う時にすっと出す」、そんなイメージだ(高級レストランでの食事の時は夫が財布を出すのであまり関係ない)。
- 今後、キャッシュレス化が加速していくことを考えると、「一生もの」は恐らく一生使えない(財布の役割そのものが変わっていく可能性)。
- 小さめのバッグに収まるもの(二つ折りかミニ財部)
- 黒はバッグの中で探しにくいし好みではないので、それ以外。薄い色だと汚れやすいか? 茶、グリーンなど。
ブランドのイメージを完全に独断と偏見のみでまとめてみた
ブランドといっても様々なものがある。実はブランドには「ランク」があり、割と手に入れやすい価格のものから、高額で格が高いものまであるのだ!
…ということを、ほんの数年前に知った。
エルメスとかコーチとかグッヂとか、ブランド名には大分馴染んではいたが、ブランドと言われるものは全部一からげで認識していた。50代女性(当時は40代)としては考えられないくらいの無知であるが、興味がないとこんなものである。
ここでは、勉強したことと自分の主観を混ぜながら、各ブランドをまとめてみたい。( )内は某所で調査したブランドの格付けである。
- エルメス(S)
- ブランドの頂点に君臨する。電車男にも「お嬢様」の象徴として登場する。バッグのバーキンは作家の林真理子氏がいくつも集めて「稼いでいるのだからこのくらい買うのは当然」と言っていたので「とても高価なバッグなのだろうな」という認識はあった。ケリーバッグも有名。
- ブランド品が好きな人は「いつかはエルメスを持ちたい」と思っている人も多いと思う。多分、商品の質もとてもよいのだろう。
- ただ、もちろん大変高価。そのうえ…調べていくうちに分かったのだが、エルメスのバッグは、お店に行って陳列されているものの中から「これください」といって買えるものではないらしい。何度もお店に行き、お目当てのもの以外のものを購入しながら気長にその「出会い」を待つ。これを界隈では「エルパト(エルメスパトロール)」と称しているらしい。
- 正直…欲しいものを欲しい時に手に入れられないのは、ブランドビギナーには敷居が高すぎる。それに、色々と見てみたが、イマイチピンとくるデザインのものもなかった。まあ、誰かがプレゼントしてくれるなら、もちろん大喜びするだろうが、そんなあてもないし…
- シャネル(A)
- キルティングのようなデザインのシャネルバッグ。若い頃は何だかおばさん臭く思えてデザインが好きではなかった。今はカジュアルな服装にシャネルを合わせるのも流行っているが、年を重ねた女性が持つと品よく見える。
- だが、実はシャネルバッグは…あるのだ。祖母が残してくれたミニバッグなのだが、私のものというより姉妹が共有しているような感じで、何かあれば交代で使っている。
- ルイヴィトン(A)
- 前述したが、大学時代の女子学生を含め、街中で見かける機会が大変多く、一般人にとってはもはやシャネル、エルメスを上回る「ザ・ブランド」。あのロゴ(モノグラム)が目立つというのも、大きな理由だと思う。
- ロゴががっつり入った「わかりやすいブランド」はちょっと苦手だし、「ザ・ブランド」が欲しい気分でもない。
- グッチ(A´)
- これも持っている人が多い気がするが、ヴィトンと同じでロゴが目立つので、そう感じるのかもしれない。シンプルなものならよいかも。
- プラダ(A´)
- 古い話だが、華原朋美さんがプラダ好きということで有名だった(今もなのかな?)。「ともちゃん」のイメージである。映画「プラダを着た悪魔」も面白かった。が、どうもあの逆二等辺三角形のロゴが…「いけてる女風」に見えて苦手である。
- セリーヌ(B)
- 前述したが、唯一自分で買ったブランド。次回も同ブランドのものを買ってもよいのだが、セリーヌは若い子向けという話も。
- 16(セーズ)、ラゲージなど。
- ロエベ(B)
- スペインの王室御用達とかのブランド。
- 実は今最も気になっている。特にアマソナ、パズルバッグはクラシカルでシンプル、どこにでも持っていきやすそう、ロゴも控えめでギラギラしていない。私がロエベのバッグを持ってホテルでお茶したり、ミュージカルを見に行ったりしている姿が、何だか浮かんでくる。
- その他のバッグ
- ディオール(A):あまり詳しくなかったので調べてみたが、私には派手すぎるデザインが多い気がした。
- ジバンシィ、イヴ・サンローラン、クロエ(A´):イメージがない。今から調べてもよいのだが、余程気に入った商品は別として「憧れのあのブランドを手に入れた!」感も欲しいので、今のところは検討していない。
- バーバリー(C):小物なら持っているが、今の自分はバーバリーを持つ気分ではない。
- マイケルコース(D):ストールなら持っている。多分、若い子向け。
- コーチ(D):妹のお古のバッグとキーホルダーを所有。今回は見送る。
- フルラ(D):一時は憧れたが、もう少し高級感が欲しい。
- ヴァレンシアガ、ボッテガヴェネタ(B)、バレンティノトリーバーチ、MCM(D)なども。この辺は詳しくないので、よいものがあれば。
こうやって自分の条件を色々と考えていくと、「今の自分にピッタリなブランド品」が見えてくる…気がする。
人とのお付き合い
周囲の人と上手にお付き合いできることは、大人女性に欠かせない。むしろ、それが完璧であれば、ブランドだの上質なものだのと言ったことは、あまり意味をなさないほど。
ここでは、ちょっとした時に悩んでしまうお付き合いのヒントをまとめてみた。
ちょっとしたプレゼント
何かのお礼や手土産に「相手に負担がなく喜ばれるもの」を贈りたいことがある。そんな時に喜ばれるプレゼントを考えてみた。
- 高級だし(茅乃舎だしなど。お料理好きなら嬉しいはず!)
- ワイン(お酒選びに自信があるなら)
- 高級紅茶、和紅茶、コーヒー、デカフェコーヒー(自分ではちょっと買わないようなおいしい飲み物は嬉しい)
- ハンドクリーム(冬などに。フェイスクリームとは違い、そんなに好みがはっきりしていない)
- フェイスマスク、アイマスク(いろいろな効能とかデザインがあるので好みに合わせて)
- マニキュア(ブランドものでも価格にしたらお手ごろになるのでプレゼントに合う)
上質な「素材」と睡眠
和晒ガーゼ:寝具やパジャマに。ワコールの「睡眠化学」シリーズも。
大人がたしなめる「ここぞ」という時のお手紙
近年、お手紙を書くことは少なくなってきているが、それでも「ここぞ」という時はハガキに思いをしたためることがある。
メールでも使える文章をまとめてみた。
年賀状に書くひと言
- 日々の些細な出来事に(今ある幸せに)感謝しながら暮らしていきたいです(のんびり暮らしています)。
- 今ある幸せへの感謝を忘れずにゆったりとした気持ちで暮らしていきたいと思います。
- 今日一日を大切に生きることを忘れないように過ごしていきたいと思います。
- いつもなにかとお気遣いいただきありがとうございます。
- ご無沙汰しております。本年もよろしくお願いいたします。
- お変わりなくお過ごしでいらっしゃいますか。
- 温かいお心遣いを感謝しています。
家族に不幸があった方へ
この度のご不幸を謹んでお悔やみ申し上げます。
お父様のご冥福を心よりお祈りいたします。
お父様とは、昔一緒にお食事させていただいたことがありましたね。本当に素敵なお父様で、夫もあんな風に年をとりたいと言っていました。ご訃報に際し、真っ先にあの時のお元気なお顔を思い出し、信じられないような気持がしています。ご家族の皆様もお力を落とされていると思いますが、お体に触らないようご自愛ください。
なお、ほんの心ばかりですが、お香典を同封いたしましたので、ご仏前にお供えください。どうかお返しのご心配などはご無用にてお願い申し上げます。