やりたくないことが避けられない…という悩みに効く処方箋

やってみる
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どうしてもやらざるを得ないがやりたくないことに対して、「やりたくない」という気持ちは、誰でも抱いてしまう。
けれど、嫌だと思うことや悩んだりすることは、立ち止まること。
立ち困っていても、時計は進み年を取っていくだけ。


悩みのない人などいないだろうが、大人は悩みへ立ち向かうアイテムも手に入れておきたい。
やりたくないことが避けられない…という悩みに効く処方箋をまとめてみた。

悲劇のヒロインより三時のヒロイン~ただ悩むだけは卒業しよう

「特技? それは悩むこと」
そうつぶやく彼女の横顔、その頬はニキビだらけだった…
それはずっと昔の、とても若かった時代の、私である。
肌のできものには悩まされていたが、「悲劇のヒロイン」という言葉が、「3時のヒロイン」よりも自分に合っていた、はずだ。

今なら笑って話せることでも、当時はボケもツッコミもなく、真剣に真面目に悩んでいた。
自分のこと、人間関係のこと、進路のこと…悩みは尽きず、悩むことが自分の時間の大半を占めていた。

けれども悩むことも自分を成長させるための大切な時間だった
そもそも若い頃は悩むための時間がたくさんある。
若い頃は「時短」などとみみっちいことを考える必要はない。
確かに効率よく勉強したり受験対策をしたりといった要領の良さがあれば、少しは楽に生きられるかもしれないが、まわり道であっても自分を成長させてくれる。
若い頃の時間とは、悩むため、考えるためのものだったのかもしれない。
悩みも苦しみも怒りも悲しみも、人を成長させてくれる大切な感情たちだ。

だが、人生経験を積んでいくと、総合的な時間は少なくなっていく
若い頃と同じだけ悩む時間を使っていたら、その他のことに費やす時間は本当に少なくなる。
若いうちというのが具体的に何歳なのか、その線引きは人それぞれだが、概ね40代以下あたりだろう。
少なくとも40代以下あたりは、人生100年時代の「前半」あたりだ。
それを超え、人生の時間が短くなっていくと、最ももったいない過ごし方が「ただ悩むこと」だと思う。

「悩む」と「動く」で最強コンビ

歳を重ねると、悩みそのものは若い頃よりも深く、多く、複雑になっていく。
生きている限り、私たちは悩みから解放されることはあり得ないのかもしれない
こういったことを突き詰めていくと…何か悟れるのかもしれない。

が、悟るまで考えるのは面倒なので、とりあえず悩むのなら前向きに悩もう。
つまり、「悩む」「行う」をセットにする。

悩むのが大好きで趣味なら、悩むことで日々の時間を費やしてもよいが、そうでなければ、ちょこっと悩んでみた後は、「では、どうするか」を考え行動する
「今日も辛いな」「疲れたな」と考え続けたところで、辛さや疲れが吹っ飛ぶわけではない。
「辛いからお気に入りの映画をみよう」「疲れたからゆっくりコーヒーを飲もう」と、今の状況を楽しくするか、その「辛さの原因」を取り除く方法を考えるか、もしくは別の楽しいことを探す。

大人になったら、立ち止まるよりも前に進む道を選んだ方が、得るものが大きい。

リバースよりビバっす!もはやこじつけでよいのだ

悩んでも仕方がないことを延々と悩んだりするのは、何度も前に戻る(リバース)ということ。
「リバース」は何よりもったいない時間の使い方だ。

もちろん、悲しんだり、人の悪口を言ったり、辛い気持ちになったり、自己嫌悪に陥ったりすることは、日常レベルで繰り返し生じる。
じゃあ、どうするのか。
ほとんどの場合はどうにもならない。

だから考えない。そして、自分が楽しくなること、前向きになるようなことに目を向ける
今日も広島カープが負けた…と悔しくなる気持ち、それをなくすためには「カープファンを辞める」という選択か、もしくは「負けたからやけ酒を飲もう」と気持ちを切り替えるしかない。
…というのは、私の夫の話。
私からすると、「野球ごとき」でそんなに熱くなれるなんて、羨ましくもあるが。

将来の不安を考えることもそう。
考えても未来など誰にもわからないし、不安になるばかりで楽しくない。
もちろん、「今できる備え」はしていた方がよいが、未来に対して100%の備えをすることは不可能だ。

だから、一番大切なことを守ることを優先する。
生きること、命、健康、家族、お金。
そして、それらを守るためには、お金を確保したり、健康に気を付けるということが「今できる備え」。
小さな悩みをリバースする暇があったら、ビバ(VIVA=生きる)っす!

疲れた自分にヒントをくれる本

この本に書かれていること