どんな時にどんな精油を選べばよいのか…
オイルを選ぶ際には、精油業界でよく言われる7つの分類から、それぞれの主な特徴を知っておこう。
精油の7つの分類を知っておこう
()はブレンドファクター※香りの強さ。数値が低い方が香りが強い。
樹木系~森林に迷い込んだような、青い樹木の香り
森林浴気分でスッキリ爽快!
- ユーカリ(2~5)
- 強いミントのような香り。強力な殺菌力があり、集中力を高めるのに効果的。
- ティートリー(3~5)
- 清涼感のあるすっきりとした香り。強い殺菌力があり、昔からオーストラリア先住民が水虫や虫刺され、感染症予防などの薬として利用。花粉の時期によく愛用される。気分をリフレッシユさせる効果。
- ジュニパー(4)
- 鋭いウッディハーブ調、お酒のジンの香り。民間療法で発汗や利尿を促し、毒素を外に出す。デトックスやダイエットにも。
- サイブレス(5~7)
- 緊張を解きほぐし興奮やイライラを落ち首かせる。生理や発汗などの不快感を和らげるといわれ、デオドラントにも適している。更年期のホットフラッシュにもおすすめ。
- シダーウッド(3~7)
- 神経の緊張や疲労感、ストレスを和らげる。民間療法として、下痢やひ尿過多、のどの不快などの症状や、防虫にも。
樹脂系~重く深い木の香り
木そのものではなく、木の樹脂が原料となっているため、粘度が高くクリームなどによく使われる。香は大まかに樹木系と似ている。
- ミルラ/没薬(1~3)
- 甘く芳醇な香り。
- ベンゾイン(2~4)
- バニラに例えられることもある甘い香り。
- フランキンセンス(3~5)
- さわやかに甘くスパインーな樹脂系の香り。不安や緊張を解きほぐし、心に活力を与える。集中力を高めるため、瞑想のお香として。
フローラル~花束?お花畑?フェミニンで甘く華やかな香り
誰もが明るく幸福な気持ちになる香。女性特有の心と体の悩みを和らげる効果も。
- ネロリ(1~2)
- 憂鬱な気分を抑え、痕労感や不安を落ち着かせ。古くからストレスなどの緩和に用いられることも多い香。
- ローマンカモミール(1~3)
- りんごに似たフルーティで甘いハーブの香り。
- ゼラニウム(3)
- ローズに似ているが、ローズは大変高価なので、これで代用することも。
- ベルガモット(4~6)
- 紅茶アルグレイの風味づけに使われる。デオドラントやルームスプレーにも適している。リフレッシュさせ、心身の疲労や食欲不振を改善。不安や不眠の緩和にも。
- ラベンダー(5~7)
- ワイルドで甘く済んだフローラルの香り。古くから常備薬のように用いられており、用途が広い。心身を鎮静する作用あり。リラックスで不眠の際に役立つほか、皮膚の炎症やかゆみにもよい。冷房による肩こりの改善にも。薄めてスキンケアに使うことがあり日焼けによる皮膚の炎症を鎮めてくれる。
エキゾチック系~中世の街に迷い込んだような異国の香り
官能的でセクシャルな香り。
- イランイラン(2~4)
- 高級フレグランスにも用いられる甘く官能的なフローラルの香。精神的ショックや不安を鎮め、怒りや憂鬱を晴れさせるといわれる。毛髪のケアにも。セクシーな気分を高めることでも有名。
- サンダルウッド/白檀(4~6)
- オリエンタル調の深く甘い白檀の香り。心を落ち着かせ、ストレスや緊張を緩和。気持ちを鎮静させるー方、セクシーな気分を高めるともいわれる。心身の緊張をほぐし、疲れを和らげる。
柑橘系~元気で前向きな気分になる香り
シトラスの香は、親しみやすく誰にでも愛される。食欲を促したり逆に過剰な食欲を押さえたりする効果も。
- レモングラス(1)
- レモンに似たハーブ調の強さのあるスパイシーな香り。心身の疲労感を和らげたり、食欲を促すといわれる。マッサージに用いると、筋肉をほぐし痛みを和らげる。食欲増進やストレス解消、肩こりなどにも。
- レモン(4)
- さわやかなグリーンストラス系の香り。空気の浄化や虫除けに。マッサージに用いると身体を温め血行が良くなり、こりや冷えを和らげる。消毒殺菌にも適し感染症の予防や、胃腸の調子を整えるなどの身体的効果だけでなく、リフレッシユ効果が高いので理解力や集中力を高める。気分を前向きにするなどの効果も。
- グレープフルーツ(4)
- 甘酸っぱいシトラス系の香り。過剰な食欲を抑え、ダイエットにも。ストレスや緊張を取り去り、積極性や実行力をつけてくれる。体内の水分滞留を解消する。食欲増進、元気回復など夏ばてによる不調にも。だるさやむくみも解消する。
- オレンジ(オレンジスウィート)(4)
- 甘くフレッシュな香。心を落ちつかせ、穏やかな眠りを助ける。食欲不振や便秘に。心の緊張やストレスをやわらげ、不安な気持ちを前向きに変える。神経性の胃痛なども緩和。
ハーブ系~薬草のようなすっきりとした香り
気分がすぐれない時にリフレッシュ効果も。効果としては樹木系に近いが、ハーブ系の方が香りを強く感じるものが多い。トップノートに。
- ペパーミント(1)
- ほのかに甘いメントールの刺激的な香り。乗り物酔いをすっきりさせたり、呼吸のとおりを楽にする。心身の疲労を癒し、集中力をアップ。デオドラントや虫除けにも。神経疲労の回復に。胃腸系の不調にも向く。暑さを冷ます。
- クラリセージ(2~4)
- 濃厚で温かみのあるハーブ調の香り。心を明るく穏やかにし、幸福感を与えてくれる。生理や更年期の不快感に用いられ特に女性におすすめ。
- ローズマリー(2~5)
- 強く刺激的なカンファー(しょうのう)の香り。頭をクリアにし、集中力をアップさせる。冷え、筋肉痛に。若返りのオイルとして有名。心身の感覚を目覚めさせ、無気力などを改善するほか血液循環も促す。冷房による夏の冷え対策におすすめ。集中力や記憶力も上がる。足浴などに向く。暑苦しい室内の空気を瞬時にさわやかにしてくれる。
- スイート・マジョラム(3~5)
- 穏やかでスパイシーなハーブの香り。痛みを和らげるといわれ、身体を温めくつろがせ、疲労惑を軽くする。