時間とは何か…
と、様々な定義や思想などが古代から提示されてきたであろうが、そんなことを考える時間がもったいないので、ここでは「時計とかカレンダーに書いてあるもの」と定義してみる。
そこには「数字」が書いてある。
中学時代から数学が大の苦手で、数字に対してもアレルギーがあったのだが、考えると数字ほど便利なものはないと思う。
「たくさんのリンゴ」と言って思い浮かべるものは人によって違うが、「10個のリンゴ」は誰にとっても10個である。
数字のこと、毛嫌いせずにもう少し仲良くしておけば、自分の人生も変わっていたかもしれないと、今になって思うのだった。
時間も数字、人生も数字、長いようで短いなんてことはなく、24時間はやはり60分の24倍でしかない。
そう考えると、時間管理は難しくないような気がしてくる。
管理する時間を書き出す
時間管理に必要なのは、時計やカレンダーといった客観的に時間を知るもの、そして「自分だけの時間を記すもの」である。
原始人にとって時間とは、単に太陽や月の動きそのものだったというが、現代人は数字という概念や、それを視覚化するための時計や暦、そして記しておくための文字を手に入れ、時間が自分と社会の中にあることを知った。
だからこそ、時間管理も必要になったのかもしれないが。
とにかく、時間管理といっても人それぞれ、だから自分が何の時間を管理したいのかを、まずは書いてみる。
「○○さんに電話」とか「○○を買う」といった『特に必要なもの』『忘れちゃいけないこと』、「やりたいこと」「実はやりたくないこと」「やるべきこと」、大きなこと、些細なこと…何でも書いみよう。
時間といっても、例えば「ヴィトンのバッグが欲しい」でもよい。
アラジンの魔法のランプを持っている、あるいは、考えるより先にパトロンがプレゼントしてくれる、そんな特殊な場合を除いて、バッグを買うのにも「買い物に行く時間」「バッグを買うためのお金を貯めるための時間」「誰かにおねだりする時間」が必要だ。
「おねだり」はおいておくとして、バッグ一つ買うにもお金だけではなく、必ず時間が必要。
そして「バッグを棚に飾っておく」場合は別だが、「バッグを持ってお出かけする」という時間も必要だ。
「愛犬が元気で長生きしてくれますように」
これは私の夢、目標、願いであるが、とどのつまりは「ずっと一緒にいたい」ということ。
これも「愛犬と一緒の時間をたくさん作る」という時間管理だと、私は考えている。
「重要」「重要でない」で分けない
時間管理を行うときのマトリックス表のようなものがある。
緊急、緊急でない、重要、重要でないという4つの基準を掛け合わせ、「緊急で重要なものは優先的に取り組み、緊急でも需要でないものは後回しにする」というもの。
わかる! 大いにわかる! そのような時間管理で、きちんと優先順位をつけて取り組むことの大切さは。
とはいえ、実際には「緊急で重要なもの」については、自然と優先的に行うことも多く、重要だが緊急ではない」「重要ではないが緊急」「重要でも緊急でもない」については、どこから手を付けてよいのか混乱してしまう。
何が重要で何が緊急? 緊急度が高い、低い? 重要度が高い? 低い?
今日の晩御飯に使う小麦粉を買うことは緊急だし重要だけど、誰かに迷惑をかけたり、命に関わったりするという意味の重要ではないし、仮に買い忘れても何かで代用したり、メニューを変えたりすれば解決できるよね…
「時間を4つに分ける」といったタスクそのものが、どのカテゴリーなのかを考えるだけで疲れてしまう。
緊急度も低く重要度も低いこと、でもやりたいことやすべきことは意外と多いのではないか。
「大事なこと」「それほど大事ではなく単なる思い付き」ということを、あえて分ける必要はない。
優先順位をつけてしまうと、『やろう、やろうと思いながらもできない』『つい他のことをしてしまって、本当にやらなきゃいけないことが後回しになる』という状況に陥りがち。
だから「重要」「重要ではない」ではなく、「すぐできる」「少し時間がかかる」と分けてみたほうが、うまくいくこともある。
数値化する
万人にとって不動の存在である「数字」は便利だ。
万人、というのは「他人」だけでなく、「今ここにいない未来の自分」も含めてだ。
10個のリンゴは、30年後も10個であるという事実は、ものすごく安心できて頼もしい。
「やりたいこと」「やるべきこと」「夢」「目標」…自分のすべての時間は数値化できる。
「いつか」「誰か」「どこか」「高級」「そのうち」「都合がいいとき」「暇なとき」なんていう目標を、「20XX年X月」「○○さん」とか、「○回」「○個」「○円」と、全部無理やり数字にしてみる。
そうすると、ぼんやりしていた「いつか」がはっきりと具体化する。
「いつまでに達成するか、という期限」があれば、それが優先順位をつけられる。
優先順位は1番から順につけるのではなく、「今週する(日まで)」「今月する」「3か月以内にする」とざっくり決める。
時間管理を効率的に行うための3つの方法を考えた結果
時間は目に見えない。
けれど、誰もが見やすいように、数値で「見える化」している。
この「文明の利器」を上手に使わないことはない!
実はこのブログも「3」を軸に構成している。
かなり適当で無理のある分類を行っているときもあるが、「3」であればとりあえずOKということにしている。
何も基準がないより、何かしらの、それも不変の存在である数字を基準にするのは意外と「楽」だ。
一流の時間の使い方は、やはり「プロ」に学ぼう