人生、やりたいことよりもやりたくないことが多い。
やりたくないことであっても、きちんとやり遂げることも大切なことではある。
とはいえ、「やりたくないこと」には、時間を費やさない方がよい。
「やりたくないこと」が「嫌なこと」「嫌いなこと」であれば、何とかして遠ざけるための方法を考えてみた。
やりたくないことはやめる
やりたくないこととして、例えば、仕事がある。
それなら答えは簡単。辞めてしまえば? 転職すれば? 上司に言えば?
何とかしてそこを脱却する方法がないか考えて、実行すればよいだけの話。
一度は、本当に真面目に真剣に、それを考えてみる。
とはいえ、常識的に考えて、やりたくないことをパッと手放すのはなかなか難しい。
急に辞めたら同僚へ迷惑がかかる、新しい仕事なんてそんなにすぐは見つからない…
などなど、「やめたいのは山々だが、出来るわけない」と気持ちにブレーキをかけてしまう。
そりゃそうだ。やりたくないからと言って何でもかんでも放り出すのは、実際には簡単ではない。
が、行動に移すかどうかは二の次だ。
やりたくないことをやらない方法を「考えてみる」だけ。出来ない理由など、一切考えずに。
そうすれば、やりたくないことであっても「なぜ自分が本気でやめないのか」、その本当の理由がはっきりしてくる。
仕事は面白くないし、同僚とも仲が良くない、それでもこの仕事をしているのは「他のことをするより楽だから」という理由かもしれない。
そうすると、他のことをするより楽なことを「やりたい」から、やっていることになる。
やりたくないことにかける時間を減らす
やりたくないことであっても、実際には「やらなくてはいけないこと」であるのが人生であり、社会だ。
社会人である限り逃れられないであれば、その時間はまずはできるだけ減らしたい。
(ちなみに学生であれば、「勉強をやりたくない」と思っても、「やらない」より「やる」方が、圧倒的に未来の選択肢が広がるので、やるに越したことはない…と、学生時代の自分に言ってやりたい)
やりたくないことをやる時間を減らすための「時短グッズ」なるもの、もしくはテクニックは色々とある。
これについては、別のページで書いていこうと思う。
やりたくないことへの意識を変える
家事などは時短テクニックを駆使すれば、ある程度は時短につながるが、会社勤めなどでは、時短して早く仕事を終わらせたところで、早く職場から離れられるとは限らない。
結局は、仕事そのものからは逃れられないのが事実。
「やりたくないこと」は「やらなくてはいけないこと」。
やらなくてもよいという選択肢は、どこにもない。
残念ながら、実際にはそういうことも多い。
そうであれば…もうこれしかない。
自分の意識を変えること。
「やりたくないこと」を、「やりたいこと」または「有意義なこと」だと認識できるようにする。
例えば、今の仕事が「やりたくない」ものだったら、「今の仕事は将来への投資」「働くだけでお金がもらえる簡単なお仕事」「仕事するからこそ休日が嬉しくなる!」と、「仕事しているからこそ」のメリットに意識を向ける。
「いかに効率よく仕事するかを考えるゲーム」「上司の小言を適合に聞き逃すゲーム」などと、少しでも楽しくなるように「やりたくないこと」を「やりたいこと」に無理やり脳内変換する。
どんなことでも、気持ち次第で「有意義」にも「無意義」にもできる。
ただし、これはやりすぎるとストレスになることもあるので、どこかに逃げ場を作って、適当に息抜きしながらやることも、やりたくないことをやるときには大切なことだと思う。
若い頃はやりたくないことに果敢に挑戦した方が、実は楽な人生を送れる
若い頃は、やりたくないこともあえて頑張ってやるようにしていた。
若い頃とは、具体的には二十代の時期だ(十代の私はやりたいことしかやっていなかった)。
長くなるのでとりあえず割愛するが、大学時代に「嫌なことも率先してやる」ことで、がらりと自分と周囲を変えたという経験がある。
それからの私は、とにかく何でも挑戦し、やりたくない仕事も頑張って取組み、苦手な場所にも出ていった。
逃げないこと、何でも味見してみること。
それが座右の銘になっており、それで人生が大きく開けたのは事実だ。
大いに悩み、色々と苦労し、努力も沢山して「時間をムダにした」と思うことも沢山あったが。
ただ、さすがに五十代になると「なんかもう、適当でいいや」という気分になってくる。
適当にやっても何とかなるし、疲れたし…。
とはいえ、若い頃に頑張ったり苦労した時間は、ちゃんと貯金されている。
生きている限り「やりたくないこと」から完全に逃げることはできない。
最終的には「やりたくないことはやめる」ことになるとしても、すべての「やりたくないこと」をなくすことはできない。
だから、「意識を変える」から取り組んだ方が、その後に出てくる様々な問題を乗り越える力にもなる。