パッケージツアーとは、旅行会社に申ん込んでお金を払い、出発の日時に集合場所に行けば、あとはガイドさんについていくだけで旅行ができるというものです。海外だけでなく、国内でもたくさんのパッケージツアーが商品として売り出されています。ガイドさんが旗を振って、みんなで後ろからゾロゾロついて行くアレです。
旅行の「達人」は、このようなツアーはあまり利用しないのではないでしょうか。旅行記などを読んでも「パッケージツアーに参加した」というスタンスで書かれているものは、ほぼ見かけない気がします。自分で作った旅行を楽しむこと、それが旅行の醍醐味だ!といえるからかもしれません。
ちなみに私の海外旅行は、このパッケージツアーを利用したものも多いです。
旅行の達人はこう言うかもしれません。「自分で楽しむのはよいが、旅を知った気になってネット上で語るな!」
…いや、言わないでしょうね。きっと本当の旅の達人は、パッケージだろうが、個人旅行だろうが、どんな形でも旅を楽しめることを知っています…と思います。
旅行に正解はないというのが、恐らく正解でしょう。人の旅路を邪魔するヤツは馬に蹴られてシんじまえばよいのです。
パッケージツアーでも、達人に負けないくらい満足感を得られる旅行ができる!そう信じています。
それでは、パッケージツアーを経験して感じたメリット、デメリットを紹介します。
パッケージツアーのメリット・デメリット、利用の仕方
パッケージツアーはここが優れている!
- ムダが少ない。移動時間、費用が合理的に計算されて、短時間格安で旅行できる。現地では、貸し切りバスで観光名所を巡ることが多いので、現地の交通機関をドキドキしながら利用しなくて済む。
- いちいち下調べしなくていいし、「とんでもない店」などに入ってしまう可能性が低い。
- 病気になったりお金を落としたりしても、添乗員さんが何とかしてくれるという安心感。言葉の通じない国でも、現地のガイドさんが通訳してくれる。
- 治安があまりよくない場所、公共の交通機関では行きにくい場所に行きやすい。大型バスなどを利用して安心していくことができる。
- 費用面でツアーの方が安いこともある。
デメリット
- とにかくあわただしい。工程が詰め込まれていることも多く、芸能人並みの分刻みのスケジュール。
- 行く場所、食べるものが決められていて自由が少ない。
- 興味のない土産屋さんなどに連れて行かれて、そこで過ごす時間が長いことも。
- 私は経験ないが、たまに「集団の規律を乱す人」もいるらしい。
パッケージツアーを利用してみる
パッケージツアーの利用の方法
- 巷にあふれる旅行会社を比較し、費用、期間、コースなどを見比べ、参加したいツアーを決定する。
- 旅行会社に申し込んで支払いをする。わからないことは何でも旅行会社に聞く。
パッケージツアーの場合、旅行準備はこれだけ。航空券、ホテルの予約、現地での観光コースづくり、そんなことをする必要はありません。こういったこまごましたことを自分でするのも楽しいけど、任せられるところは任せてしまう、というのも一つのやり方だと言えるでしょう。
ホンネでは私はパッケージツアーは好きではないです。やはり自分で下調べして、自分の足で現地を見て回り、たまにハプニングがあるのも旅行の醍醐味の一つだと思うから。
けれど、パッケージツアーにはパッケージツアーなりの利用の仕方や楽しみもあるのです。
パッケージツアーを120%楽しもう
パッケージツアーは「ベルトコンベアー」とも称され、自分では何もしなくても、行く場所、食べるものがすべてお膳立てされています。そのため、何だか物足りないと感じることも。テレビと同じで、オートマチックに情報が入ってくるので、自分で苦労して何かを得た感動がない、そう思われがちです。
確かに、「苦労して旅行した」という感覚は得にくいものです。
けれど、たとえパッケージツアーでも、その国に行ってその国を歩き、その国に触れるのは自分自身。そして、何かを感じて学ぶのも自分次第。
バスに乗って、点から点を移動するだけの旅行でも、窓外の景色から驚きや感動を得ることもあります。観光名所では、ガイドブックには載っていない話を聞けることもあるし、余計なことに神経を使わなくて済む分、純粋にその国の空気を楽しむことも出来ます。
海外旅行にはいろんな楽しみ方があります。私は、旅行先の国の空港に降り立った瞬間が大好きです。その国独自の熱や匂いに包まれると、ああ異国に来たんだという感動が胸に広がります。たとえ、その国に半日しか滞在しなくても、その一瞬でその国に惹かれてしまうこともあります。
本当はひとつの国に最低1週間は滞在して、気ままに歩きながら、表面的なことだけではなく深くその国を知ることができたらよいのに、と思います。
けれど、目の前を一瞬で通り過ぎたものでも、感動を得られるものはたくさんあります。一目ぼれをと同じで、一瞬目が合っただけで人生を変えてしまうことだってあるのです。恋に落ちるのに時間は関係ないのと同じで、心が震えるのに時間も手段も関係ないと思うのです。
旅行会社を比較
パッケージツアーを提供している旅行会社はたくさんありますが、代表的な会社と商品を紹介します。
JTB
日本最大手の旅行会社で世界的にも屈指の規模を誇り、ツアーの品質も良い。ハワイのツアーは他社と比べて魅力的でなツアーが多い。値段相応のツアー内容だが、安心して失敗のないツアーが選べる。
- 旅物語
- 格安ブランド。飛行機や電車などのパッケージツアーで安心添乗員付きがほとんど。
- ルックJTB
- ブランド力が強く、高品質で安心出来るが値段が高め。
- ロイヤルロード
- 超贅沢な旅のツアー
日本旅行
日本で最も古い旅行会社。ヨーロッパに強く、良質なツアーが多く、優秀な添乗員が多数在籍している。(ヨーロッパは添乗員の力量で旅行の満足度が大きく変わる)。コストパフォーマンスが素晴らしい。ツアーの催行率も高く、10名以上で催行を保障しているツアーも多い。
- ベストエクセレント
- ゆったりとしたこだわりのある日程、少人数制、基本的にベテラン添乗員が同行、グレードの高いホテルと食事内容を追求しつつ、価格はそこまで高くない。質を求めてこのツアーを選ぶ人が多く、客層も良い。
- ベスト
- 格安ヨーロッパツアーだが一定のレベルは保っており、ヨーロッパ格安ツアーの中でも人気。
- マッハ
- 高額ツアーな海外旅行の商品
近畿日本ツーリスト
業界3位の大手旅行会社。しっかり基本を押さえつつ内容が濃いツアーが結構ある。添乗員のレベルも高めで、親身になってくれるという声も。
JAL
- JALパック
- 格安での航空機利用とセットになった旅行プランの数々が売り。ハワイなどのビーチリゾートやオーストラリア、ヨーロッパ、海外ウェディングの手配に強い。
- JMBツアー
- マイレージ会員であることが条件の格安ブランド。
ANAハローツアー
ANA便を利用したツアーが中心。アジアシティやアメリカ、ヨーロッパ方面のツアーでは良い商品が多い。団塊世代が主な客層。
ユーラシア旅行社
中東・アフリカ・中南米などの秘境を巡るツアーを数多く取り揃えている。ツアー内容はこだわりの質の高いツアーが多い。客層はお金にゆとりがある60歳以上。
阪急交通社
東京から海外に出発するツアーの本数が、日本で一番多い大手企業。
- トラピックス
- 阪急交通社の総合ブランド。リーズナブルな値段のツアーは豊富。
- クリスタルハート
- 高級ツアー。宿泊するホテルも比較的良い。
- ロイヤルコレクション
- 個人オーダーメイドの超高級ツアー。
HIS
海外から国内まで格安いツアーが多い。添乗員のいないツアーも多く、若者の利用が多い傾向がある。