「劇旅」は、旅の大きなテーマを決めるところからスタート!
テーマとは「何をする」「どこに行く」ということではなく、「今回の旅はこんな旅にしたい」という大きな目標のこと。
要するに、「旅と言ったらこうだ!」というイメージを自分なりにはっきりさせて、旅の満足度を高めていきます。
旅のテーマを何となく考えてみる
旅…とひとことで言っても、人によってイメージするものが異なります。
- 自然にどっぷりつかって絶景を見たい
- とにかくのんびり、リラックスしたい
- アクティブな体験やテーマパークで刺激が欲しい
- お買い物やカフェ、雑貨巡りなど女子旅っぽいことがしたい
- 有名どころを回って「ここに行った!」という実感を得たい
友人や家族と旅行するとき、このテーマ(というよりも旅行に対する価値観)が異なると揉めがちです…。
できれば、同じ価値観の人と旅をする、またはあらかじめ全員の希望を満遍なく取り入れた計画を立てる、など、揉めないような対策は、とっておいた方がよいかもしれません。
例えば「のんびりする旅」だったら、沢山予定を詰め込まずに、温泉旅館でゆっくり、という旅になるかもしれないし、「見どころを周る」だったら、現地ツアーなどを利用して効率よく周るという方法もあります。
「絶景」などは秘境にありがちなので、行くまでに時間がかかって「絶景を見るだけ」の旅になる可能性もありますが、どうしてもその絶景を見たければ、そんな贅沢な旅もよいと思います。
また、もう少し具体的なテーマ(例えば、歴史に触れる旅、アートを楽しむ旅、グルメな旅など)でもよいでしょう。
とはいえ、決めたテーマを絶対に変えてはいけないわけではありません。
旅行プランを練っていく中で「のんびりしようと思っていたけれど、せっかくだから○○もしてみよう」などと柔軟に変えていくのは、実際には全然アリです。
ただし、まずは「今回の旅のテーマ」をざっくり決めてみましょう。
したいことをとりあえず全部リストアップしてみる
何となくテーマが決まったら、いえ、決まっていなくてもよいので、旅先で「ここに行きたい」「これをしたい」といったことをリストアップしてみます。これは、ガイドブックやネットなどを駆使し、とにかく少しでも関心を持ったら全部上げます。
ある程度リストアップしたら、その中で「最もしたいこと」「2番目にしたいこと」と順位をつけ、したいことの上位を達成していく…という風にできればよいのですが、そううまくは行かないこともあります。短い期間で旅をする場合は、行きたい場所同士の距離が離れすぎていたり、時間の都合上、上位に上げたことを達成するのは難しいことも。
何が何でも優先順位の上位のものをすべて体験したいという場合は、弾丸旅行風にできないことはないかもしれませんが、「行った」だけで「味わった」ことにはならないこともあります。
そこで、まずは行きたい場所を一つだけ決めます。
そこから「行ける場所」の範囲で旅程を組んでいきます。
このとき、最初に「テーマ」を決めていたら工程づくりで迷いません。
同じくらい行きたい場所や、同じくらい有名な場所があって、どちらか一つを選ばないと旅程上難しい場合、より自分のテーマに近い方を選べばよいからです。
旅先のテーマをリストの中から選んでみる
では、旅のテーマとは? どんな旅にしたい?
何でもよいし何もしなくてもよいのですが、考える際のヒントとして「旅先でしたいこと」をリストにしてみました。
どこかに行く、体験する
ストーリーを楽しむ
- 歴史めぐり(城、歴史的出来事のゆかりの場所や歴史的建造物をまわる、神社仏閣などの聖域で心が洗われる体験をする)
- 小説や映画の聖地巡りで作品の世界に浸る
都会、街を楽しむ
- 新しい建物、店などに行って、ショッピング(お土産)を買ったり、「今」を楽しむ
- カジノやディスコなどの夜のエンターテイメントを楽しむ
- 観光地ではない場所に行って地元の人になりきる(スーパーマーケットに行く、方言に耳を傾ける、普通のお店で「その土地特有の」メニューを注文する
- 知的好奇心を満たす(博物館・美術館など芸術や文化に親しむ)
1日(半日)過ごせる場所へ行く
- テーマパーク、遊園地、動物園、水族館などを満喫
- その時期だけの特別な催し物(祭り、ライブやフェス、展覧会、博覧会などのイベント)へ行く
自然、田舎に触れる
- 雄大な景色を見る(山、川、海などの絶景)
- 四季を感じる(桜、若葉、紅葉、雪など)
- 島旅で、普段とは違う体験、または思い切りリゾートを満喫する
- リゾート地へ行く(温泉、島など)
- 野生動物と会う(ホエール、イルカウォッチング、アザラシや白鳥、鹿、猿)
- 満天の星、陽光、夜明け、夕焼けなど、自然の神秘を楽しむ
- アクティブな経験をする(マリンスポーツ、ウィンタースポーツなど)
行程そのものを楽しむ
広辞苑によると、旅とは「住む土地を離れて、一時他の土地に行くこと」とのこと。
将来、「どこでもドア」が登場するまでは、「他の土地」に行くためには、何らかの移動手段を使う必要があります。
移動手段とは「徒歩」「車」「公共の交通機関」などがあります。(または、プライベートジェットなどの私的な交通機関、という人もいるかもしれませんが、それについては別のサイトでも見ていただくとして)
その移動手段そのものを「旅」の大きな目的にしても楽しいでしょう。
ドライブを楽しむ
運転の好きな人だったら、海岸線などの景色のよい道を走るのは最高ですね!
鉄道を楽しむ
新幹線からの景色やローカル線の駅など、鉄道そのものを楽しむのも旅の楽しさ。田舎の単線やSLなどに乗ってみたり、車窓が素晴らしい場所では、スマホや読書から離れて、普段見ない景色を堪能したいですね。
また、各鉄道が用意している観光列車のコースを利用するのも。
各鉄道ごとの特色があり、乗っているだけでも食事や景色を楽しめます。
船を楽しむ
海の上で過ごすと、開放感とちょっとの不安感、そして非日常感で満たされます。
船旅は、否応なしに旅気分を盛り上げてくれます。豪華なフェリーから、地元に人が利用している船まで色々あるので、船を旅の移動手段として取り入れてみたいですね。
クルーズ船に乗って、船そのものを目的としても。
また、数十分の船の旅が楽しめる遊覧船(これは移動目的ではありませんが)も、ちょっとした船旅の一つです。海や湖があるエリアを旅するときは、ルートに取り入れたいです。
飛行機を楽しむ
飛行機は最も早い移動方法なので、移動が最大の目的になるかもしれません。飛行機そのものについては、慣れてしまえば「楽しむ要素」はあまりないかもしれません(普段利用しない人は設備や食事に感動する、マニアは機体などに関心がある、等はあるかもしれませんが)
ただし、飛行機の大きな楽しみは空港。空港は地域ごとに特色があるので、空港でお土産を選んだり、土地の雰囲気を感じたりできます。
滞在を楽しむ
宿を楽しむ
日帰り旅行を除き、旅先ではどこかに宿泊します。
宿泊については、格安宿から高級ホテルまで様々ですが、「宿泊する」ことを最大のテーマとする旅も楽しいですね。
食を楽しむ
旅に出ても、いや旅だからこそ「三度の飯」は大事。今や、日本中のあちこちに同じようなコンビニやチェーン店がありますが、せっかくなので「旅」を演出するものを食べたいですね。
- 土地の名物を食す(名物についてはお店を下調べしておきましょう。
- B級グルメで斬新な食体験をする
- カフェめぐりでお店の個性を楽しむ
- お酒が好きなら地酒や地ビール、ワイナリーや酒蔵巡りなども
「ここに行きたい」「○○したい」という目的がある場合
旅行に行きたいというより、何かしたいことがある(が、それが生活圏から外れている場所にある)場合、「仕方なしに(?)」旅支度をして交通手段や宿泊場所を手配する…という場合。
例えば「ディズニーランドで遊びたい」「北海道でカニを食べたい」という目的がある場合、旅行先は自ずと「千葉(東京)」「北海道」となります。もしくは推しのアーティストのライブが開催される場所に遠征する、というのも旅行の一つ。
ただし、どこでもドアでもない限り、「玄関開けたらいきなりディズニー」ということはあり得ません。
ディズニーの世界に浸りたいのでディズニーランドで過ごせさえすれば、ホテルも食事も適当でいいという場合もあるだろうし、遠くからディズニーを訪れた場合は、せっかくだから東京などを観光したい、という場合もあると思います。
ツアーであれば、ホテルや食事、金額など、自分に適した旅行会社(プラン)を選びます。個人旅行の場合は、そのあたりを自分ですべて考えて決めます。
どんなふうにそこへ行き、その前後で何をするかを決めるのは自分次第。
オリジナルな旅行プランを作って、目一杯、旅を楽しみたいですね。