国内旅行編【旅のプランを作る手順】ブラ旅とプラ旅

プラ旅 国内旅行

旅には「ブラ旅」と「プラ旅」がある

旅には、あてもなくぶらぶらする「ブラ旅」と、プランを立てて行動する「プラ旅」の2つの方法があります。

ブラ旅のよさと難しさ
  • 旅に出るまで何も調べたり考えたりしなくてよい。
  • 旅先でのハプニングや思わぬ発見、出会いを楽しめる。
  • 旅慣れていないとなかなかハードルが高いので、気ままに自由に過ごすつもりが「次は何しよう」と常に考え、余計疲れることにも

ブラ旅は、最低限のものだけリュックに入れて目深に帽子をかぶり、ある日突然行方も告げずに旅立つ…というイメージ。まるでスナフキンのように。
タモリさんの長寿番組「ブラタモリ」も、タイトルにもあるように「ブラ旅」ですね。

一方、「プラ旅」は…

プラ旅のよさと難しさ
  • 下調べや予約などの準備は必要だが、旅先ではあらかじめ決めた通りに動けばよく、余計なことを考えなくてよいため、気持ちが開放されて自由を味わえる。
  • 最初にある程度の下調べ(口コミなど)をしていると、極端に自分の求めているものと合わない、ということは少ない
  • あまりにもぎちぎちにプランを詰め込むと、「ただプランをこなしている」だけになる
  • ある場所で思った以上に時間がかかった…という場合、次の計画に支障が出る
  • ハプニングやアクシデントは絶対に起こりえない!というわけにもいかなため、思いがけない出来事にパニックになったり、行程通りこなせないとイライラする人も

どちらも一長一短ですが、旅慣れていない場合は「プラン旅」の方が楽です。

また、ここでは「ブラ旅」と「プラ旅」という極端な分け方をしましたが、この二つを適当に組み合わせることもできます。
というより、「プラ旅」をベースに「ブラ旅」をちょこちょこ入れていく、というのが一番効率がよく、現実的な旅の方法でしょう。
つまり、ホテル、交通機関はあらかじめ抑え、ルートも何となく確定しておく。ただし、現地では状況に合わせて「気まま」時間を過ごすという旅。オリジナルな旅を出来る人やスナフキンなら別ですが、一般の人にとってこれが最も快適な旅と言えるでしょう。

プラ旅のプランを作るには

プラ旅は楽‥といっても、それは旅先での話で、プランを立てる段階は、楽しいけれど面倒なことでもあります。
特にまったく土地勘のない場所へ旅したり、旅をする人数が増えていくと、何から手を付けてよいのか分からなくなります。
プラ旅のプランは、どのように作っていけばよいのでしょうか。

モデルコースを参考にする

最も手っ取り早いのは、「モデルコース」を参考にすることです。
例えば、「京都旅行 モデルコース」などで検索すると、王道のコースなどがわかります。
王道の旅をしたい!という場合におすすめ。

ただし、これはあくまで「モデル」であり、サイトによっては何らかの宣伝が含まれていたりすることもあるので(というより、ほとんどそうですが)、モデルコースはあくまで参考に留めましょう。
あるいは、自治体のMAPなどでは、すぐ隣に他自治体の観光名所があっても「我が町の名所」のみしか紹介していないこともあるので注意。

まずは、モデルコースのなかで、自分が気になる場所や説明文など、簡単にメモをしておきます。(コピペしても可)

また、旅行の下調べをする際、ガイドブック、ネットなどで情報収集することが多いと思いますが、ちょっとでも引っかかること(行きたい、やりたいと思ったこと)があれば、これもメモ

これは、自分の旅の重要なデータベースになります
情報収集(データベース作り)なくしてプラン旅はない!といっても過言ではありません。

地図を作る

ある程度、「行ってみたい場所」が集まったら、「A.絶対行きたい場所」「B.余裕があれば行きたい場所」に分けます。

そして、ここで地図の登場です。
紙の地図がベストですが、ネットで手に入れた地図を印刷する、あるいはGoogle Mapなどでも構いません。「A」と「B」をそれぞれ地図上に落とし込みます(色分けなどするとわかりやすい)。
すると、「土地勘」がわかってきます

「A」であっても、距離が離れている場合などもあるため、すべてに行くことはできないかもしれません。
そんなとき、「A」ともうひとつの「A」に行く間に「B」があれば、3つ目の「A」ではなく、「B」を楽しむ、という選択もとれます。
あるいは、二つ目の「A」はあきらめ、「B」をたくさん楽しむという方法も。

ただし、実際には移動には交通網や道路事情も関わってくるので、地図上で距離が近いからと言って、行きやすい場所だとは限りませんが、概ねの場所が把握できます。

複数のプランを用意する

きっちりとプランを立てていても、「思ったよりも時間がかかった(あるいはかからなかった)」などの理由で、プランは狂いがちです。
知らない土地で途方に暮れるのも旅の醍醐味の一つですが、「旅は思い通りにならない」ことも、最初からある程度プランニングしておきます。

つまり、複数のプランを用意しておくのです。
最初に作ったデータベースの中で「B」にリストアップしたものです。

こうすると、旅先で「調べもの」したり「決定」したりするストレスから解放されますし、実際に現地に行って、その場で「よさそう」な方を選ぶこともできます。

下調べは少し大変だし、せっかく調べても現地では役に立たないこともありますが、やはり、しておくに越したことはありません。

旅に関するスケジュール

海外旅行の場合は数か月前からプランを立て予約をして動く、国内旅行の場合は思い立ったらすぐ行ける…そんな時代もありましたが、インバウンド客の増加により、国内を旅するときも早めに動いた方がよい、というのが今の現状です。
なるべくスムーズに動けるように、旅の当日だけでなく、その前後を含めた全体的なスケジュールを押さえておきます。

旅の前にすること

  • 3か月以上前
    • いつ頃旅をしたいかを決める。行きたい場所が決まっていなければ、いくつか候補を出したり、ネットやガイドブックでざっくり情報収集。
  • 2か月前
    • 具体的な日にち、日程を確定。行きたい場所(例えば札幌とか)をおおざっぱに決めて、交通と宿泊を押さえる。あとで変更もできるが、希望通りになるとは限らないため、この時点で確定する気持ちで決めた方がよい。
    • このあと具体的なスポットなどを絞り込んでいくが、「何を決めるか」をリスト化しておき、そのタスクを埋めるつもりで作業していくと効率的。
  • 3週間前
    • 行きたいスポット、ルートを決めておく。この後も情報収集しながら変更や追加をしてもよい。予約したホテル等の変更は難しくなってくるが、変更できる場合もある。
  • 2週間前
    • 持っていくものを揃えておく。天候をチェックし着ていく服を決める。また、水着やサングラスなど、今所持していないものが必要な場合もあるので、もう少し早めに揃えておくと慌てない。必要であれば新規購入。
    • お土産をチェックする。お土産など現地で見つけたものを買えばよい…が、優柔不断だったり、他人に気を遣ったりする性格の人は、先に目ぼしいものをチェックしておく方が旅先で心のゆとりが出る。
  • 1週間前
    • 天候を再度チェック(この後も変わる場合があるので、こまめにチェックする方がよい)。持っていくものは一度カバンに入れたり、ファッションショーをしてコーデを再確認する。
    • 旅先だけでなく、留守中にすべきこと(観葉植物の水やりや腐りやすい食材のチェック)なども確認する。
  • 2日前~前日
    • 荷造り。チェックリストを見ながら行うとよい。
    • 特に出発の時間が早い場合は、時計やスマホなどの忘れ物がないよう、メモをしておくとよい。

旅の後にすること

旅から戻ったら旅はすべて終了…ではもったいない! 旅じたくと同様に「旅じまい」もきっちりやりたいところです。

旅道具、お土産などを片付ける

  • 片付け
    • まずは片付け。スーツケースやバッグのものは完全に出し、洗濯するもの、次回の旅で使うもの、旅の最中に買ったものやもらったパンフレットを仕分けして整理します。誰かへのお土産があれば分配しておきます。
  • パンフレット、半券
    • パンフレットや美術館等の半券。「思い出」や「今後の参考」としてすべて保管していたいところですが、あまり見返すこともないし、溜まっていく一方、ということも。そこで、気になるものや残しておきたいものは写真を撮り、現物はすべて廃棄、というのが私流。情報に関しては、今はネットでも見れるので、詳しい情報すべてを残しておく必要はないと思います。半券などはもらった時に自撮りしておいても。

写真と思い出を整理する

旅行中はとりあえず何も考えずにバシャバシャ写真を撮りまくりましょう。そして、それを整理していく作業…結構面倒くさいです。その日の写真はその日のうちに整理する方がよいですが、難しい場合は帰宅してからでも。

写真の整理と旅行記

  • 写真を集合(同伴者が撮った写真などがあれば、すべてをいったん集合させる)
  • 不要な写真を削除(似たような写真があるもの、ぼけていたり映りが悪いものを削除する)
    • 削除しながら写真をチェックすると、旅行記がスムーズに書ける。

旅行記を書く

  • 旅先で気づいたことを旅行記としてまとめる。
  • ホームページやブログにアップし、さらにそれをスクショしておくとアルバムのように見返すこともできる。